商品コード:1204-044[PERIOD] I.ナーダシュ(pf) ガリミールQt.メンバー 他 / シューベルト:Pf五重奏曲「鱒」Op.114 D667, ギター四重奏曲D.96 (原曲:W.マティーカの「ノットゥルノ Op. 21」)
商品コード: 1204-044
商品詳細:ガリミール弦楽四重奏団をベースにしたシューベルト「鱒」の録音。フェリックス・ガリミール(1910 - 1999)はユダヤ系オーストリア人のヴァイオリニスト、音楽教師。1929年に自身の3人の姉妹と共にガリミール四重奏団を結成し、ベートーヴェン没後100周年を記念して演奏会を行なった。1936年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に入団するが、ユダヤ系のために後に退団を余儀なくされ、フーベルマンの勧めでパレスチナに移住し、新設されたイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団に入団した。1938年にニューヨークに渡り、新たに弦楽四重奏団を設立するとともに1939年にNBC交響楽団に入団、1952年から1954年までNBC交響楽団のコンサートマスターを務める。1962年からジュリアード音楽学校で、1972年からカーティス音楽院の教壇に立ち、1976年からはニューヨークのマネス音楽大学でも教鞭を執った。指導者としても名高い。ガリミールQt.のメンバーはウィーンでの創設時、第1Vn:フェリックス・ガリミール、第2Vn:アドリアンヌ・ガリミール、Va:ルメネ・ガリミール、Vc:メルグリート・ガリミール。完全なる家族四重奏団である。但しこのメンバーでの録音はないと思われる。フェリックス・ガリミールが1938年渡米すると、新たなメンバーで同一名称の団体を作るが、米国ではガリミア・弦楽四重奏団の名称とした。この録音は新メンバーによる録音である。1992年に解散している。ガリミールは米国に於ける弦楽四重奏界の大物として多くの貢献をしている。オーストリアでは1930年代からSPで多くの録音を行った。欧州時代の1934年、ラヴェルのSP録音はラヴェル監修で行われた。米国では1937年からSPでの録音が始まっている。日本では殆ど正当な評価がされていないガリミールQt.は一度は聴く価値のある団体である。尚ピアノのイシュトヴァン・ナーダシュ(1953-2000)はハンガリー生まれのピアニストでルイジアナ州ザビエル大学の招待により渡米し、いくつかの米国レーベルに録音がある。この「鱒」の録音は古典的な名演として記録されるだろう。
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