商品コード:1204-038[VANGUARD] R.トーテンベルク(vn) W.ゴルシュマン指揮ウィーン国立歌劇場o. / ブロッホ:Vn協奏曲, バルトーク:狂詩曲1番
商品コード: 1204-038
商品詳細:第一級のソリストながら無名に近いロマン・トーテンベルク。1911年ポーランド生まれ。アメリカに帰化。カール・フレッシュの愛弟子であり、イダ・ヘンデルの師でもある巨匠中の巨匠。これは1962年頃の米VANGUARD録音。欧州ではAMADEOから出ているはずだが殆ど入荷はない。米国盤だが、VANGUARDのステレオ期の音質は大変良い。エルンスト・ブロッホ(1880-1959 )はスイス生れのユダヤ人作曲家。主に米国で活躍した。ロッホの音楽は新古典派などと呼ばれていたが、特長はユダヤ教や古ユダヤ民族の文化・風俗を曲のテーマに取り入れている点に尽きる。ロッホのように音楽のテーマに自らのルーツを大胆に取り入れた有名作曲家はそう多くない。中東風であったりアラビア風に聴こえたりする事が多く、キリスト教文化の影響色濃いヨーロッパ的なサウンドとは一線を画す音楽である。1938年にヨゼフ・シゲティに献呈されたこのVn協奏曲にも色濃く反映している。このヴァイオリン協奏曲は、ブロッホがニューメキシコを訪問した時に耳にしたアメリカインディアンの歌を主題とし、そこに彼らしい「聖書を通じて感動し打ち震える魂の叫び」を加えたとされる曲である。録音は多くない。何故ならユダヤ人以外にこの曲を録音する奏者がいないからである。トーテンベルクも一人のユダヤ人として真摯に対峙している。エキゾチックなムードの中でソロを浮き上がらせた作風が独特で、はまる人はまる曲と言える。 初演は1938年12月15日にヨゼフ・シゲッティのヴァイオリン独奏、ミトロプーロス指揮/クリーブランド管弦楽団によって行われた。これはステレオで聴ける最良と言える録音だろう。マイナー作品だがVn好きには是非試していただきたい作品。この曲のベスト3に絶対入るレベルと考える。
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