商品コード:1213-018[Pathé-VOX] R.レイボヴィツ指揮パリ放送so. J.リンダ(s) A.ドラン(t) / ラヴェル:歌劇「スペインの時」
商品コード: 1213-018
商品詳細:ルネ・レイボヴィッツ( 1913– 1972)によるラヴェルの1幕オペラ「スペインの時」の1949年頃の古い録音。レイボヴィッツはポーランド人で、後にフランスに帰化した。パリでは、レイボウィッツはジャズピアニストとして生計を立て、絶えず作曲していたという。度々米国を訪れ、1950年代にオペラ5作品を録音している。レイボヴィッツを有名にしたのは1961年ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とベートーベンの交響曲全集の録音である。これはリーダーズ・ダイジェストのレコード部門から発売され話題を呼んだ。しかしレイボヴィッツが評価され始めたのはごく近年になってからである。これは殆ど知られていないラベルのモノラル録音である。1949年録音らしいが音質はすこぶる良い。パリ放送so.を振ったパリ録音。パリ放送so.は現在のORTF、フランス国立放送o.の前身となるオケと思われる。ソプラノのジャニーヌ・リンダは詳細不明だがSP期の歌手だろう、コケテッシュな声と表情で人気を博したと思われれる。数ある「スペインの時」の録音でもジャニーヌ・リンダを超えるソプラノはいないと思われる。知られざる録音だが名演と言って良いと思われる。ジャニーヌ・リンダは他にもレイボヴィッツのオペラ録音に参加している。 「スペインの時」(仏語:L'heure espagnole)、このオペラは「コメディ・ミュジカル」(音楽喜劇)と呼ばれ、原題のニュアンスは「スペイン風に流れるひととき」であるらしい。演出上、舞台に大時計が置かれることからの連想で、タイトルを「スペインの時計」と誤解されたのが始まりではないかと思われる。敢えてイタリアにおける「オペラ・ブッファ」形式を借りて作曲し、「私はスペイン風にまとめてみましたよ」と、ラヴェルの皮肉っぽい洒落が効いたタイトルともなっている。ラヴェルの1幕オペラは他に『子供と魔法』が有名。いずれにしろ、レイボヴィッツの「スペインの時」は他を圧倒する名演とみて間違いない!
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