商品コード:1217-028[PHILIPS] E.ヨッフム指揮コンセルトヘボウo. / ベートーヴェン:交響曲6番Op.68「田園」
商品コード: 1217-028
商品詳細:オイゲン・ヨッフム(1902- 1987)はドイツ帝国、バイエルン王国アウクスブルク近郊のバーベンハウゼンの生まれ。ミュンヘン音楽大学でヘルマン・フォン・ヴァルタースハウゼンに作曲を学ぶが、途中で専攻を指揮へと変更し、ジークムント・フォン・ハウゼッガーに師事する。1952-61年にDGGに最初のベートーヴェン交響曲全集録音を残した。その後を含め全部で3回のベートーヴェン交響曲全集録音を行った数少ない指揮者の一人。コンセルトヘボウo.とは1967-9年の3年間で全曲を仕上げた。これはヨッフムの同一オケによる最初のステレオ録音となった。(2種の異なるオケによる全集DGGにあり。)後の1976-79年にかけてのロンドンso.と3回目の全集録音をEMIに行う。ヨッフムはドイツ、オーストリア系作品を得意とする指揮者でブルックナーなどが名高い。ベートーヴェンも得意としていた。コンセルトヘボウo.とは深い関係があり、メンゲルベルクの後任として首席指揮者を務めていたエドゥアルト・ファン・ベイヌムが1959年に亡くなると、次期首席指揮者選定で大きく揉めることとなり、若きベルナルト・ハイティンクの補佐として双頭体制でオイゲン・ヨッフムが抜擢された。オランダ人しか正式な首席指揮者になれないルールから補佐としての役職だった。1964年にハイティンクが一人立ちするとヨッフムは役職を離れた。この補佐としてオランダにいた1961年 - 1964年にできた縁でその後も度々客演を行うことになる。当然それらの録音は自動的にPHILIPSとなる。1960年代はDGGとPHILIPSの2社に録音を持つことになる。この録音では何よりまだ良かった時期のコンセルトヘボウo.の輝かしい音が聴ける。ヨッフムの指揮はベイヌムと比較すれば甘さがあるものの、1960年代後期としては一級のレベルだろう。1970年代に入ると流石のコンセルトヘボウo.も当時の音はなくなってしまう。ヨッフムは没個性的なスタイルが個性なのかも知れない。難癖を付けられ尚オーソドックスな良さという点ではヨッフムは優れた演奏をする。テンポは一定で表情は豊かである。悪い部分は見当たらない。普遍的でいつ聴いても高いレベルを感じられる演奏の一つだろう。但しクリュイタンスやシューリヒトのように強く惹かれる部分がないことは確かだろう。しかしこの価格なら納得と言える。
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