商品コード:1221-038[La Voix De Son Maître] D.マンロウ指揮ロンドン古楽コンソート N.バロウズ(s) J.ボウマン C.ブレット(ct) R.ロイド(bs) / パーセル:メアリ女王の誕生日の頌歌(2曲)
商品コード: 1221-038
商品詳細:マンロウの録音の中では数少ない大曲だが、ここでは指揮者に徹している。もしマンロウが亡くならずにいたら、ブリュッヘンと同じ道を進んでいただろうか。前衛音楽にまで手を伸ばすほど音楽的関心が広かったのだから、指揮者としての活動にも興味があっただろう。しかし、彼は最期まで笛を手放さなかったに違いない。17世紀英国の大作曲家パーセルは、国教会の典礼音楽や王室の式典音楽をはじめ多彩な作品を残した。「メアリー女王のための」と名前が付く曲はと少なくとも7曲は存在する。「メアリー女王の誕生日の頌歌(オード)」だけでも数曲があり、メアリー女王の誕生祝賀式用に作曲されたと思われる。1曲目のメアリー女王の誕生日のためのオード「行け、汝ら芸術の子ら」は1694年の作。「愛の女神は盲目なり」は1692年の作。どちらも1975年の録音でマンロウの代表作となった。しかしマンロウは翌1976年5月に34歳で夭折してしまう。デイヴィッド・マンロウは1942年英国バーミンガム生まれの管楽器奏者、古楽研究家。鍵盤楽器の奏者であったサーストン・ダートに出会い、リコーダー、クルムホルン等の管楽器を独学で習得する。卒業後バーミンガム大学で17世紀の通俗歌曲を研究した。1967年にジェームズ・タイラー、オリヴァー・ブルックス、ケンブリッジ在学中から共に古楽の演奏を行っていたクリストファー・ホグウッドらと共に「ロンドン古楽コンソート(英語版)」を設立した。マンロウは、特に中世・ルネサンス音楽の演奏家として知られるが、バロック期のリコーダー音楽、ヴォーン・ウィリアムズやベンジャミン・ブリテン、パウル・ヒンデミット、さらには彼のために書かれた、リコーダーのための前衛音楽の録音も残している。さらに映画やテレビのための作曲や演奏、BBCのラジオ番組の台本の執筆と出演など古楽器の普及に尽力、ロンドン王立音楽院、レクスター大学などで教鞭を執り、古楽器の解説書を執筆するなど、グスタフ・レオンハルトやニコラウス・アーノンクールらと共に、古楽演奏の普及に貢献した啓蒙的音楽家であった。1976年には初の来日公演が予定されていたが、同年5月15日、マンロウはうつ状態の為、自宅で首を吊った。今以って人気は衰えない。マンロウのLPを1枚だけというならこれをお薦めする。
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