商品コード:1223-019p[MELODIYA] A.ナセトキン(pf) / ラフマニノフ:絵画的練習曲集(全17曲), リラの花Op.21-5, ひな菊Op.38-3
商品コード: 1223-019p
商品詳細:ピアニスト、アレクセイ・ナセトキン(1942-2014)。ネイガウスの高弟ナウモフのスクール。モスクワ音楽院ネイガウス一派である。弟子にオフチニコフがいる。1962年チャイコフスキー・コンクール6位。1966年リーズ・ピアノ・コンクールで3位入賞の実績がある。ロシアのシューベルト協会の会長を務めた。1965年頃から録音を開始。録音は多い方だが、この録音は異色。唯一のラフマニノフ。これら技巧的作品にもダイナミックに対応し、今まで見せなかった技巧的部分が明らかに。ナセトキンはシューベルトのスペシャリストと目されている為か、或いは他の超絶技巧を持つロシアンスクールの連中に出し抜かれたか、どうも日本では生彩が薄い。カミショフ等より数倍の数のLPを出していて、その実力は折り紙付きである。但し凄腕、スーパー・ピアニストという印象が定着していない。同時代の西側のピアニストと比較すれば十分にスーパー・ピアニストの一人なのである。ラフマニノフを是非聴いてみることをお薦めする。ロシアン・スクールのレベルの高さに驚愕することとなる。西側で同様のレベルのLPならこの数倍の価格が付いても全く不思議ではないからだ。ラフマニノフ:絵画的練習曲集に多少でも興味のある方には相当にお買い得なLPであることは間違いない。「音の絵」と表記される「絵画的練習曲」はOp.33とOp.39の2巻から成る8+9曲の計17曲(Op.33は9番まであるが4番が事実上の欠番となっているので8+9曲の17曲となる)。「絵画的な小品集」として構想されたが、ラフマニノフは各曲が示唆する情景を公開せず、「私は、自分のイメージをあまりにひけらかすような芸術家を信用しない。誰でも、音楽から連想したものを自由に描き出せばよい」と述べている。レスピーギ編曲の管弦楽版(全5曲)も存在する。ロシアンスクールのピアニスト以外あまり録音しない曲で、難易度が高いことが理由だろう。絵画やロシアの古いおとぎ話からのインスピレーションや作曲家の内的インスピレーションによる情景的かつ叙情的な密度の高い作品である。余白の2曲はそれぞれ歌曲集Op.21とOp.38からラフマニノフ本人によるピアノ独奏編曲でOp.38からの「ひな菊」はF.クライスラーがヴァイオリンとピアノ用の編曲をしており、ヤッシャ・ハイフェッツがアンコール集で録音している。
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