商品コード:1226-033t[MELODIYA] V.トレチャコフ(vn) M.イェローヒン(pf) / Vnリサイタル/シューベルト:二重奏曲Op.162, ブラームス:ハンガリー舞曲16番, ファリャ, サラサーテ
商品コード: 1226-033t
商品詳細:旧ソ連はピアニストが世界トップレベルで充実した国であり、ヴァイオリンはどうしても二の次になりがちである。ヴァイオリン奏者のヴィクトル・トレチャコフ(1946-)は旧ソビエト連邦クラスノヤルスク生まれ。1956年にモスクワ中央音楽学校でユーリ・ヤンケレヴィチの講義を受け、その後モスクワ音楽院に進む。1966年に19歳で、第3回チャイコフスキー国際コンクールの首位となり、招かれて国外に演奏旅行に赴いた。トレチャコフ独自の演奏様式は、表情豊かなフレージングによってもたらされ、非の打ち所のない演奏技巧や音楽的な洞察の深さによって支えられている。1987年にソ連人民芸術家に指名されており、その他にグリンカ賞や、ユーリ・バシュメト国際慈善基金のショスタコーヴィチ賞を授与されている。近年では、国家功労賞を授与された。室内楽奏者としても積極的に演奏に携わり、ロストロポーヴィチやリヒテル、カガン、キーシン、レーピン、ヴェンゲーロフ、レオンスカヤやボロディン弦楽四重奏団と共演してきた。長年にわたってモスクワ音楽院で指導を行い、1996年にはケルンでも教鞭を執った。1986年から1994年までチャイコフスキー国際コンクールの審査委員長を務めた。さらに、ブリュッセルやハノーファー、仙台、ヘルシンキの音楽コンクールでも審査員に加わっている。協奏曲録音が多いトレチャコフ(の中でも珍しいリサイタル的作品集。よく通る弦の音で、ややオイストラフの影響はみられるが、洗練されすぎず温かみのある表現を持つ。グラチ等とは正反対のタイプといえる。人間臭い音を出し、人懐こく感じられる奏者である。オイストラフの後継者とする向きもあるが、オイストラフ程ロシア的な印象は感じない。近年ヴィクトル・トレチャコフ国際ヴァイオリン・コンクールが開催され、2021年の第2回大会で河井勇人(東京芸大2年)が第1位に入賞した。
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