商品コード:1226-020t[MELODIYA] M.ロストロポーヴィチ(vc) S.サモスード/G.ストリャロフ指揮/ サン・サーンス:Vc協奏曲1番Op.33, シューマン:Vc協奏曲Op.129
商品コード: 1226-020t
商品詳細:MELODIYAで時折見かけるA面とB面が離れた番号のLP。MELODIYAは1面につき一つの番号が付与されるのでこのようなLPも多数存在する。カップリング替えLPに使用される。この場合サン・サーンス:Vc協奏曲1番を軸とすれば通常盤であるD 02578/D 02579(当社表記ではD 02578)はサン・サーンス:Vc協奏曲1番Op.33+グリーグ:4つのノルウェー舞曲Op.35である。サン・サーンス:Vc協奏曲1番がすなわちD 02578が与えられた面である。グリーグの方はロストロポーヴィチとは関係なく、N.アノーソフ指揮ソビエト国立so.による管弦楽演奏である。そして当盤のD 02578/03919の場合はA面がサン・サーンス:Vc協奏曲1番でD 3919はシューマン:Vc協奏曲Op.129/サモスード指揮ソビエト国立po.に当てられた番号で連番のカップリングは存在しない。つまりサン・サーンス:Vc協奏曲1番には2種のカップリングが存在するが、シューマン:Vc協奏曲にはD 02578/D 03919という飛び番のカップリングしか存在しない。このシステムは便利なようで西側とは異なるため、面くらうことになる。サン・サーンスには、オリジナル盤とカップリング替えオリジナル盤の2種が存在することになる。シューマンは1種しかない。チェロ好き又はロストロポーヴィチのファンなら当然飛び番のカップリングをチョイスすることになる。但し最初から2種の存在を知っていればの話だが。シューマン:Vc協奏曲は、1960年11月ロンドンでのロジェストヴェンスキー指揮レニングラードpo.との、ムラヴィンスキーのチャイコフスキー交響曲のロンドン公演の前座録音がDGGにあり、ロストロポーヴィチのシューマンといえばDGG録音が浮かぶ方が殆どだろう。こちらが1957年モスクワで初回録音である。また1976年にはレナード・バーンスタイン(指揮) フランス国立管弦楽団とも3回目録音がある。サン=サーンスも1953年モスクワで初回録音である。ロストロポーヴィチは1960年以降DGG他西側レーベルでの録音がメインとなっていったので旧ソ連時代の録音に言及することは少ないが、ソロだけみれば西側録音より渋く、深い音楽を感じ取れる。そもそも入荷が殆どない為、存在そのものが知られていないのだろう。どこか暗く辛そうな表情のロストロポーヴィチにシンパシーを感じる方は少なくないだろう。1974年の亡命後のロストロポーヴィチの演奏は旧ソ連時代とは大きく異なる。音楽家は逆境の方が良いとまでは言えないが、旧ソ連時代の抑圧されていた時期の音楽が亡命後より聴き応えがあるのは確かである。
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