商品コード:1228-027p[La Voix De Son Maître] G.ショヴォー(pf) / チャイコフスキー:グランド・ソナタOp.37, PfソナタOp.80
商品コード: 1228-027p
商品詳細:メリザンド・ショヴォー (?)はピアニストであると同時に作家でもある。検索すると「音楽の小さな天才-100の子供の頃の思い出や物語」なる子ども向けの本がヒットした。ピアニストとしての経歴は全く不明で現在は「人道援助のための音楽」協会とシュヴァリエ・デ・アーツ・エ・デ・レトルの会長を務めている。発売したLPは多くなく、少なくともVSMに1枚(当盤)、ARIONに1枚・RNA 38798、人道援助のための音楽協会:CDが2点と。少なくとも4点のメディアがリリースされいる。当ジャケットにもピアニストに関する記述はない。想像だが1930-40年頃のフランスの生まれではないかと思われる。写真で見る限りは美形の女性ピアニストである。ここではチャイコフスキーのピアノ曲2作品を収録。聴いてみると、フレンチ・スクールにロシアン・スクールが少し混じったような印象を受けた。フランス人ピアニストとしては鋭いタッチを持つ。音色も硬い剛性に富んだ音を出す珍しいタイプ。2曲ともチャイコフスキーということも少し引っかかる。ロシアと何らかの関係性が感じられる。録音は1976年パリ。大物録音技師であるPaul Vavasseurが手掛けた録音。殆ど情報がないのが残念だが、演奏はすこぶる冴えており、鋼鉄のタッチと評してもよい正確でクールなピアニズムであり、音色からしても何故かロシアンスクールの影響を感じてしまう。当時のフランス人でこのようなタイプのピアニストはあまりいなかったと思われる。写真からくるイメージとはかけ離れたスーパーテクニックで武装したマシーンのような演奏をする女性である。チャイコフスキーのソナタはこういうタイプの方がそれらしく聴こえることも事実。謎のピアニストである。1990年代にできたレーベル又は団体の「人道援助のための音楽」協会というのも気になる。
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