商品コード:1230-046[Le Chant du Monde] V.デヴェツィ(pf) S.ボド指揮パリ音楽院o. / フォーレ:Pfと管弦楽のためのバラードOp.19, 組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80
商品コード: 1230-046
商品詳細:フォーレのバラードといえばまず、M.ロンが浮かぶが、他にとなるとその後が出てこないのではないだろうか。このギリシャ出身の女性ピアニスト、ヴァッソ・デヴェツィこそ‘60代の名演である。彼女はCHS系に、バッハ・リサイタルで強烈な印象を残してくれたが、このフォーレもバッハで見せた技量を見せた。彼女の明るく人懐っこいピアノには説得力があり、聴いた者を魅了する力を持っている。B面はボドのオケ曲だが、これも良い。デヴェツィのピアノは本当に素晴らしい。ヴァッソ・デヴェツィ・Vasso Devetzi (1927–1987)はギリシャ生まれのピアニスト。1960年代からフランスで活動を始めた矢先に旧ソ連に渡り、当地で大きな地盤を固めることに成功した珍しい音楽家である。バルシャイ/モスクワ室内o.と共演したバッハやモーツァルトは西側でもLP発売され人気を博している。マリア・カラスとの遺産問題でマスコミを騒がせたが、デヴェツィの音楽は純粋で多くの人々に感動を与えた事実は変わらない。デヴェツィの録音は1960年代で終わったかに見えたが、今回1976年頃のロンドンでのソロ録音が入荷した。この時まだ50歳であり、ピアニストとしてはまだまだこれからと言える時期である。プライヴェートでのスキャンダルと音楽とのギャップが大きすぎてゴシップは果たして本当なのだろうかと疑いたくなる程である。デヴェツィの音楽が素晴らしいということは事実である。これはフランス録音だがロシアでも人気が高かったのだろう、MELODIYAからも発売された。
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