商品コード:1230-033[DECCA] M.リンパニー(pf) A.フィストゥラーリ指揮ロンドンpo. / ハチャトゥリアン:Pf協奏曲 変ニ長調Op.38
商品コード: 1230-033
商品詳細:リンパニーには僅かながらDECCA録音がある。HMVのリンパニーからは想像もつかないようなエネルギーを感じる。フィストゥラーリのオケも凄い。1952年の録音とは信じ難い。リアルで力強い迫力。実在感のあるオケに圧倒される。それに合わせるリンパニーのソロも、芯のあるピアノになっている。CSDでも出さないような逞しいピアノ。今までの彼女のイメージが覆る録音だ。DECCAのLXTには、こういうものがあるので見逃せない。意外にもリンパニーはロシア系作品を特使としており、ロシア人とは異なるナイーヴなアプローチで上品にまとめられた録音はMELODIYAには見られない英国ならではの演奏である。フィストゥラーリのオケが冒頭からダイナミックに展開し、ソロも同様にリンパニーとしてはパンチのある音で対応。しかし髄所に気品のある穏やかな音で暴走しがちな曲に抑制を掛け、全体で奥行き感を出している所はリンパニーならではの力を感じる。この曲は1936年に作曲され、初演はハチャトゥリアンの希望で、レフ・オボーリンにより行われた。イギリスでは1940年3月13日にロンドンでモーラ・リンパニーにより初演された。リンパニーは1945年にフィストゥラーリの伴奏でSPによる初録音を行っている(DECCA/SP:K1145-48・12"×4・LP未発売)。アメリカでは1942年3月14日にアルメニア人ピアニストのマロ・アジェミアンの独奏、アルバート・ステッセルの指揮によりニューヨークで初演された。ウィリアム・カペルもこの曲を得意とし、演奏会で盛んに演奏して、この曲の知名度を更に高めた。英国においてモーラ・リンパニーとハチャトゥリアン:Pf協奏曲は不可分の関係にある。
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