商品コード:1230-025[DECCA] G.マルコム(cemb) / スカルラッティ:Cembソナタ集(16曲)
商品コード: 1230-025
商品詳細:1953年ロンドン・デッカ・スタジオでモノラル録音されたジョージ・マルコムのスカルラッティのソナタ集。540曲以上あるスカルラッティのソナタ~16曲を選んで1枚のLPにまとめている。モノラル期は1枚のLPにまとめるのが当然であり、全曲録音などやる気があってもままならない時代であった。バッハ等に比べ当時はレコード会社も採算上当然の措置であった。この時期は曲名をL番号と調性で表記する習わしとなっていたが現在ではカークパトリック番号が用いられる。今回L: アレッサンドロ・ロンゴ(1906年)番号とKk: ラルフ・カークパトリック(1953年)の2種を併記した。他にもP: ジョルジオ・ペステッリ(1967年)、F: エミリア・ファディーニ(2021年)、CZ: カール・ツェルニー(1840年)らによる分類番号が存在し研究が進行している分野である。因みに全550曲の初の全曲録音はスコット・ロス(1951~1989)により1984年6月~1985年9月パリ近郊のダッサス城礼拝堂とフランス放送スタジオにおける録音でCDで初リリースされた。LP時代には全曲録音はない。鍵盤楽器奏者のジョージ・マルコム(1917- 1997)は英国ロンドンの出身。幼少期よりクラッパムのノートルダム修道院でピアノを習い、7歳で王立音楽大学のキャスリーン・マクウィティー及びハーバート・フライヤーに師事。また、王立音楽大学在学中には、ウィンブルドン大学やオックスフォード大学ベリオール校にも通学した。第二次世界大戦中は軍楽隊に所属しつつ、室内楽のピアノ奏者としての研鑚を積み、戦後はデニス・ブレインの管楽合奏団と共演して名を上げた。1947年から1959年までウェストミンスター大聖堂のオルガニスト兼聖歌隊の指揮者を歴任し、1962年から1966年までフィロムジカ・オヴ・ロンドンの芸術監督を務めた。1965年から1967年までBBCスコティッシュ管弦楽団の准指揮者を務めた。1965年にはCBEを叙勲。1977年ロンドンにて死去。DECCAレーベルで最初にチェンバロによるソロ録音を行ったバロック系鍵盤楽器奏者で、この録音の翌年1954年にはバッハの作品集も録音している。かなり早い時期からスカルラッティの音楽を紹介していたバロック系鍵盤楽器奏者である。スタイルは学研風ではなく、鑑賞にも耐える聴かせる演奏である。スカルラッティのソナタ集はこの1枚のみ。
マルコムの在庫一覧へ