商品コード:1236-027[ACCORD] R.マジェク, M.ヴェンツァゴ(pf) R.ユッカー, K.ゴール(vc) F.ラッセリ(hr) / シューマン:2Pfと2Vcのためのアンダンテと変奏曲 他
商品コード: 1236-027
商品詳細:仏ACCORDは'70年代に興ったマイナー・レーベル。独自の演奏家と高音質録音で人気を博した。これは1979/1980年の録音ながら大変音質が良く、シューマンの珍しい室内楽3曲を楽しめる。特にA面のアンダンテOp.46は2Pf、2Vc、Hrという 変則的な構成の室内楽の為、ほとんど録音がない。瞑想的気分の秀作で、一度聴いたら忘れないだろう。B面トップはカザルスの演奏で知られるVc作品。アダージョはhrとpfの名作。楽しめる1枚。シューマンは1849年に独奏メロディ楽器と伴奏ピアノという編成の曲を複数手掛けており、『幻想小曲集』op.73(クラリネットとピアノ)、『民謡風の5つの小品』op.102(チェロとピアノ)、『3つのロマンス』op.94(オーボエとピアノ)、アダージョとアレグロ(ホルンとピアノ)などがこの1849年に作曲されている。ブラームスでいうところの傑作の森に当たる時期でこれら室内楽はどれも完成度が高く、管楽器奏者も重要なレパートリーになっている。特にA面いっぱい使うアンダンテと変奏曲 変ロ長調は室内楽の版と、2台ピアノの版とがある。作品番号は、厳密に言うと2台ピアノ版の方にのみ付けられている為Op.46ではなくOp.Postと表記されている。つまり「室内楽版」である。原曲の室内楽版では、チェロ/ホルンが含まれているにも関わらず、ほとんどの部分はピアノ主導で曲が進行する。これは、改訂時に2台ピアノ編成に変更された背景の一つにもなっていると思われる。作品番号が付けられたのも改訂版(2台ピアノ版)に対してである。ただし楽譜自体は、2台ピアノ版・室内楽版ともに古くから出版されている。2台ピアノ版は、この編成のためにシューマンが残した唯一の楽曲でもある。主題--10の変奏曲--終曲という構成。室内楽版は、編成が特殊であるため録音は多くない。この3曲を録音する為にピアニスト2人、チェリスト2人、ホルン奏者の計5人が必要となる。録音は1979-80年頃だがACCORDの音質は良く、ふくよかで典雅なシューマン的時間がゆったりと流れる。A面全て使ったアンダンテと変奏曲は録音が少ないだけになかなか良い味わいを出している。Ducretet Thomsonに作曲家兼ピアニストのJ.M.ダマーズ参加の超名演があるが、普通に入手できるLPではない。この演奏を以って分かったとしてもよい程の優秀な演奏である。B面はチェロ奏者ラーマ・ユッカーによる早いテンポでリズミカルに進行する民謡風の5つの小品集、味わいあるホルン(フランチェスコ・ラッセリ)をタップリ聴かせる。
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