商品コード:1236-025p[CYCNUS] H.シュミット・イッセルシュテット指揮ストックホルムpo / ベルワルド:交響曲1番「厳粛な」, 3番「風変わりな」
商品コード: 1236-025p
商品詳細:19世紀のスウェーデンの作曲家フランツ・アドルフ・ベルワルド(1796- 1868)は、ストックホルムに生まれ、同地で没したスウェーデンのヴァイオリン演奏家で作曲家。作曲は独学と言われ、半音階的な和声進行が特徴的な、極めて独自の作風をとった。そのため生前はなかなか理解されなかったが、現在では近代スウェーデン音楽の基礎を作った一人として認められている。18世紀にドイツから移住した音楽家一族の一人で、ドイツ・ロマン派の様式による曲を書いている。従って同じ北欧であっても、シベリウスとは作風が異なる。ただ、北欧独特のリリシズムが非常に簡素な形で表れていて、この作曲家ならではの叙情を感じる。交響曲、ピアノ五重奏曲、弦楽四重奏曲等が代表作になる。交響曲は4つある。4曲共福題付きの作品で交響曲第1番ト短調「まじめな交響曲」,交響曲第2番ニ長調「気まぐれな交響曲」,交響曲第3番ハ長調「風変わりな交響曲」,交響曲第4番変ホ長調「素朴な交響曲」(スコアには標題の表示は無い)である。ここでは1/3番を収録した1枚で何と指揮はあのハンス・シュミット=イッセルシュテット。NDRではなく、当地のオケであるストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団を振った1962年2月の録音。しかもレーベルがフランス・マイナーレーベルであるCYCNUSレーベル。ベルワルドは生前大きな評価を得ることなく没したスウェーデンの数少ない作曲家といえる。ベルリンに移り住んで創作活動を続けるも作曲家として認められることはなく、生活の為、整形外科と理学療法の診療所を開業する。この診療所が成功をして財を築くことに成功すると、再びウィーンやパリに移り住んで創作活動を再開した。しかしながら、作曲家としての芽が出ることはなく、再びスウェーデンに戻ったベルワルドはガラス工房などを経営しながら創作活動を続ける。20世紀に入ると「スウェーデンのもっとも独創的でモダンな作曲家」として徐々に知られるようになる。4つの交響曲は1842年から1845年にかけて一気に書かれた。ベルワルドが存命中に演奏されたのは「厳粛な交響曲」という標題がついた第1番だけであった。イッセルシュテットは1955年から1964年までストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を兼任していたことからこの作品に出会ったと思われる。マイナーレーベルの録音とはいえ、それまでほぼ世にたことのなかったベルワルドの交響曲が録音された。1962年に1/3番が録音されたが2/4番が録音されたか不明。ドイツではTelefunkenから同じカップリングで出ている。
イッセルシュテットの在庫一覧へ