商品コード:1242-039[DECCA] R.アーヴィング指揮ニューフィルハーモニアo. 他/ バレエ組曲(編曲)集/グルック(フェリックス・モトゥル編), グレトリ(コンスタント・ランバート編)
商品コード: 1242-039
商品詳細:バレエ音楽のスペシャリストであるロバート・アーヴィング(1913 – 1991 )はイギリスのウィンチェスターで、登山家で作家のRLG アーヴィングの息子として生まれ、オックスフォードのウィンチェスターカレッジとニューカレッジで教育を受け、1934年から1936年まで王立音楽大学でマルコム・サージェントとコンスタント・ランバートに師事。その後、BBCスコティッシュ交響楽団の副指揮者となり、1949年から1958年までサドラーズ・ウェルズ・バレエの指揮者兼音楽監督を務め、いくつかのバレエでフレデリック・アシュトン卿と密接に協力した。アーヴィングは、1952年にニューヨーク・シティ・バレエ団の振付を担当した。1956年、ヴィックウェルズ (現在はロイヤル・バレエ)の25周年を記念して、アーヴィングはアシュトンの「グラン・パ・ド・クアトルズ」のアレクサンダー・グラズノフの曲を紹介した。1954年、彼はマーゴット・フォンテインとマイケル・サムズと共にテレビで白鳥の湖第2幕の音楽を紹介し指揮し、1958年にはBBCテレビでナディア・ネリーナとフィリップ・チャットフィールドと共にレ・シルフィードのフィルハーモニア管弦楽団を指揮した。彼は1957年のNBCのシリーズ、プロデューサーズ・ショーケースで、アシュトンのシンデレラのテレビ放送を指揮した。以降EMIとDECCAに多くのバレエ音楽の録音を行った英国指揮者である。ここではA面にグルックの様々な作品をベースに、フェリックス・モトゥルが編曲したグルック:バレエ組曲1番を録音。この曲は単純なバレエ音楽の組曲ではななく、グルックの5つの異なる歌劇~集めた素材を基に組み立てた曲であり、もはやグルックの作品ではなく、モトゥルの作品とした方が正確であるバレエ組曲である。モトゥルはこのようなバレエ組曲を2つ創作しており、ここではその1番を演奏。詳しくは作品名欄を参照。B面はベルギーの作曲家アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741-1813)のバレエ音楽「セファールとプロクリ」をコンスタント・ランバートが編曲したバレエ組曲である。全曲はかなり長い作品でLPでの全曲版はないと思われる。12曲の管弦楽で構成されたランバート編の組曲がわずかに知られる程度で、この録音が最初かも知れない。グレトリ自体が現在メジャーな作曲家ではないので仕方がないのだろう。他にバレエ音楽「人の守銭奴」、バレエ音楽「カイロの隊商」が知られる程度である。アーヴィングは勿論有名なバレエ音楽である「レ・シルフィード」や「コッペリア」、「シルヴィア」など録音がある一方で、当時からこれら珍しい編曲作品の録音にも取り組んでいた。曲を知るにも最良の録音だろう。モノラルだがオーディオファイルと呼べる高音質録音で楽しんでいただける!
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