商品コード:1245-016[L'Anthologie Sonore] A.ゴールドシュミット指揮パリ音楽院o. / モーツァルト:ディヴェルティメント2番K.131, バレエ音楽「レ・プティ・リアン」K.299b(Anh.10)
商品コード: 1245-016
商品詳細:1951年初リリースという非常に古い録音。フランス・マイナーレーベルであるL'Anthologie SonoreはSP時代から活動しているレーベルで大手レコード会社が録音しないような曲ばかり目ざとく早い時期から録音している。モーツァルトでは今でもマイナー作品とみなされる宗教小品の録音などいち早く手掛けていた。これはモーツァルトの2曲入りでA面のディヴェルティメントはまだしもB面のバレエ曲「レ・プティ・リアン」などは当時超が付くマイナー作品である。この曲はモーツァルトが唯一手掛けたバレエ曲で1778年パリ滞在中にパリ・オペラ座のノヴェール(Jean Georges Noverre, 1727-1810)からバレエ音楽の依頼があった。彼はバレエの改革者として広く知られていた。 このバレエ音楽は1767年にウィーンでアスプルマイヤーの作曲で初演されていたが、ノヴェールがパリで再演するにあたってモーツァルトに新たに作曲を依頼したのである。モーツァルトは父に当てた書簡の中で、6曲は他の作曲家によって書かれたものであること、序曲とコントルダンス全12曲は自身で書いたと語っている。パリで6回上演されたが、劇場のビラも新聞もモーツァルトの名さえ挙げていなかった。ケッヘルは全部で21曲のバレエ音楽のうちモーツァルトは13曲書いたとしていたが、 しかし新全集では真作としては8曲としている。モーツァルトは1777年ノヴェールの娘にピアノ協奏曲を書いている。 それが通称「ジュノーム」で知られるピアノ協奏曲 第9番「ジュノーム」である。結局バレエ音楽「レ・プティ・リアン」はモーツァルトと他の作曲家の共作という事で知られる曲である。このようにな作品に、指揮者、アルチュール・ゴルドシュミットが目を付けたのは、恐らくまだ誰も録音していなかった為だろう。そして曰くつきながら非常に優美な曲でフランスでは人気があったからだろう。モーツァルトの新作とされた8曲は、序曲、第3番‐第4番/アンダンティーノ-アレグロ、第5番/ラルゲット 、第6番/ガボット、第9番/優雅なガボット、 第10番/パントマイム、第12番/ガボット である。ここでは13曲を録音している。8曲だけ取り出して演奏しても意味がないからである。スタイルこそ古い印象だが、当時のパリで演奏される楽団の演奏を窺い知れる資料的な価値も高い。
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