商品コード:1245-011[L'OISEAU LYRE] S.プレストン指揮エンシェント室内o. J.ネルソン E.カークビー(s) 他/ バッハ:マニフィカトB.243, モテット「義人滅ぶれども」B.deest(クーナウ原曲)
商品コード: 1245-011
商品詳細:エマ・カークビーがソプラノを歌ったマニフィカトは2種あり、これは1978年の初回録音。2回目はガーディナー指揮の1983年デジタル録音でPHILIPS発売である。マニフィカトのソプラノ・パートといえば、第3曲「 Quia respexit humilitatem」(なぜなら卑しさにも目を留めてくださったから)はルカによる福音書の第1章48節で、処女マリアが神の力によってお腹に宿ったとされるイエスを讃えて歌う喜美の歌である。マニフィカト好きのファンにとってこのアリアが無ければ、もはやマニフィカトとは言えないということである。そしてこのアリアを誰が歌うのかが感心ごとといって過言ではない。勿論他のスタイルや合唱なども重要であるが、このアリアが気に入ら無ければ他が良くても意味がないのである。このLPの魅力はオックスフォード・キリスト教会cho.の少年合唱を使う事と、全体のすっきりとした古楽テイストも大きいが、ソプラノ歌手エマ・カークビー(1949-)の歌が最大の魅力である。カークビーはオックスフォード大学で古典を学んだ後、初めは英語教師として活動するかたわら、合唱団のメンバーとして演奏活動を開始する。その後1969年にリュート奏者のアントニー・ルーリー(英語版)らと共に、ルネサンス以降の音楽を専門とするコンソート・オブ・ミュージック(英語版)を創設。名実ともに古楽界における女性歌手の第一人者であり、端整で透明感ある独特な美声とノン・ヴィブラート唱法によって、「天使の声」と呼ばれて親しまれた。この声は持って生まれたもので、訓練によって得られるものではない。近年、声質や表現に変化が見られしい。29歳の時の録音は2度と再現不可能な可憐で清楚、感動を呼ぶアリアである事実が変わることはあるまい。カークビー以外の歌手たちの采配も素晴らしくデジタル録音の中にあって稀なる名盤の座は変わることはないだろう。尚The Academy of Ancient Musicは日本語訳でエンシェント室内管弦楽団とする慣例がある。
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