商品コード:1246-045p[MELODIYA] O.グティエレス(pf) G.ロジェストヴェンスキー指揮ソビエト放送o. / ラフマニノフ:Pf協奏曲3番Op.30
商品コード: 1246-045p
商品詳細:オラシオ・グティエレス(1948-)はロシア人ではない。キューバ出身のピアニスト。13歳で渡米し、ロサンジェルスでセルゲイ・タルノフスキーに、後にジュリアード音楽学校に進学してアデール・マーカスに師事。タルノフスキーはウラジミール・ホロヴィッツの旧師であり、マーカスは伝説のピアニスト、ヨゼフ・レヴィーンの門人だった。その後は、カール・フリードベルクの門人ウィリアム・マセロスに師事している(フリートベルク自身がクララ・シューマンやブラームスの門下であった)。1967年より市民権を得てアメリカ合衆国に帰化しアメリカを生活と活動の拠点としている。1970年にチャイコフスキー国際コンクールで銀メダル(2位)を獲得してから間もなく、あらゆる主要な演奏会で演奏し、世界中で旋風を巻き起こした。グティエレスは、ロマン派的な奔放さと古典的な均斉感とを珍しく融合させた演奏で知られており、多くのピアノ愛好家から、20世紀後半で最大のピアニストの一人とみなされている。ニューヨークのマンハッタン音楽学校の教員でもある。これは1970年にチャイコフスキー国際コンクールで録音。チャイコフスキーではなく「ラフマニノフ:Pf協奏曲3番」の録音だがグティエレスの音楽性は十分に伝わる。定番のチャイコフスキーPf協奏曲1番よりレコードとして面白味がある。グティエレスは確かに卓越した技巧と感性の持ち主であるがよくわかる録音である。MELODIYAとしてもこのラテンの国からやって来た無名のキューバ人に銀メダルをさらわれるとは予想だにしなかったに違いない。これは1980年ショパン・コンクールのベトナム人、ダン・タイソンと同レベルの大事件であった。MELODIYAはこれに対して当録音の発売でこの歴史的事件を記録に留めたと思われる。この演奏は本選前のコンクールでの第3ラウンドでの演奏だったらしい。大会終了後の記念録音ではないようである。グティエレスは確かに20世紀後半で最大のピアニストの一人と言って間違いではないピアニストである。
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