商品コード:1249-012[PHILIPS] N.アーノンクール, J.ヘルマン(gamb) I.アールグリム(cemb) L.v.プフェルツマン(fl) R.バウムガルトナー(vn) / バッハ:3つのGambソナタB.1027~1029, トリオ・ソナタB.1039
商品コード: 1249-012
商品詳細:1956年のモノラル録音。初出はA 00327 L、但し過去に1度入荷しただけの超希少盤。ステレオは存在しない。アーノンクールの若き日の録音で、脇を固めるメンバーは、アールグリム、R.バウムガルトナー等と、そうそうたるメンバー。1683年製の古楽器(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を使っている。当時、古楽器を使った録音はヴェンツィンガーがARCHIVに行ったのみだった。テンポは、早めの古楽器スタイル。余白にトリオ・ソナタB.1039が入る。古楽器をかなり意識した録音と言える。若き日のアーノンクールに会える盤。チェロではなくビオラ・ダ・ガンバを使った本格的な古楽器を使った草分け的な録音である。ビオラ・ダ・ガンバを使った録音は1950年代初期から存在するがピリオド奏法まで用いた録音はこれが最初と思われる。そのためチェロで行う録音とはアクセント、テンポなど大きく異なる。伝統スタイルではないので注意が必要。流石に拘った録音はアーノンクールが中心となったからだろう。チェンバロはアールグリムが担当、しっかり支えている。アーノンクールの使うビオラ・ダ・ガンバの音はチェロでは出せない如何にもひなびた音で、そのあたりの機微を聴くための録音である。チェロの浪々と鳴らす強い音を期待する方には向かない。曲の持つオリジナル性を重視した演奏でケーテンの沈んだ空がイメージされる暗い表情の演奏である。
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