商品コード:1250-029[Ducretet Thomson] V.リフキン(pf) D.ディクソン指揮ウィーン国立歌劇場o. / モーツァルト:Pf協奏曲11番K.413, Pf協奏曲22番K.482
商品コード: 1250-029
商品詳細:1953年頃のWESTMINSTER録音で米国では1954年にWL 5244で発売された。これはそのフランス・オリジナル盤である。ピアノのヴィヴィアン・リフキン(リヴキン)は1913年米国生まれの女性ピアニスト。WESTMINSTERの他にエドワード・マクダウェル:のPf協奏曲、ガーシュインの「パリのアメリカ人」などの少量の録音があるに過ぎな為、詳しい情報はない。指揮のディーン・ディクソン(1915-1976)は、ニューヨーク生まれの黒人指揮者で1939年にはコロンビア大学大学院で音楽教育学の修士号を得ている。トスカニーニの推薦でNBC交響楽団を指揮し、ニューヨーク・フィルハーモニックにも客演を重ねている。しかしNBC響の白人の奏者の何人かがアフリカ系の指揮者の下で演奏するのを嫌がり、NBC社長に談判したが断られ、彼らはニューヨーク音楽家組合に訴えるという事態があり、ディクソンは合衆国でのキャリアを断念した。1953年から1960年までエーテボリ交響楽団の首席指揮者を務め、1961年にフランクフルト放送交響楽団の音楽監督に就任した後、1963年にはオーストラリアのシドニー交響楽団の首席指揮者に迎えられ、1967年まで務めている。1968年には来日してNHK交響楽団を指揮し、難病を発病直後で引退間際のピアニスト・田中希代子と共演している。レコードで聴く限りこれまでのWESTMINSTERなどの指揮者と何ら変わるところはない。このLPの魅力は録音が限られたヴィヴィアン・リフキンのデリカシーが溢れんばかりのソロである。録音が少ないことが残念な程彼女のソロは魅力的でときめく。米国での人種問題に巻き込まれたお蔭でこの録音は全く知られることのないまま忘れ去られる運命なのか。フランス盤なら聴いてみようかと思われた方に是非お試しいただきたい。ヴィヴィアン・リフキンのチャーミングなソロと、ひどい仕打ちを受けた黒人指揮者の心の声が聴こえてきそうな素晴らしい録音である。
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