商品コード:1250-021p[Club Europeen de Disque] E.モルヴィッツァー(vn) H.ワルベルク指揮ベルリン国立歌劇場o. 他/ モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク, セレナータ・ノットゥルナ 他
商品コード: 1250-021p
商品詳細:A面とB面でまったく異なる音源をカップリングしてモーツァルトのLPとしたフランス盤。A面は旧東ベルリンのベルリン国立歌劇場付属オーケストラであるベルリン・シュターツカペレによるセレナーデ2曲。指揮のハインツ・ワルベルク(1923-2004)は旧西ドイツの生まれで、旧西ドイツとオーストリアの首席指揮者を歴任した人物で、ベルリン国立歌劇場に役職はなく、これは客演と思われる。録音当時の音楽監督はエーリヒ・クライバー(在任・1954-1955)、又はフランツ・コンヴィチュニー(1955-1962 )の時期と思われる。あまり頻繁に客演を迎えないベルリン国立歌劇場なので、エーリヒ・クライバーとフランツ・コンヴィチュニーの交代時期を狙ったのではと推測できる。ヴァイオリン・ソロは当時ベルリン・シュターツカペレのコンマスでありベルリン国立歌劇場付きの弦楽四重奏団(モルヴィッツァーQt.)のリーダーであったエゴン・モルヴィッツァー。モルヴィッツァーはコンヴィチュニーが亡くなる1962年までコンマスの座にあったが、1962年コンヴィチュニーによリ招聘されたカール・ズスケにその座を渡した。モルヴィッツァーQt.もズスケが1965年にベルリンで結成したズスケQt.が正式なベルリン国立歌劇場付きのモルヴィッツァーQt.の後継団体となった。A面の2曲であるK.525とK.239はETERNAからは未発売。音源保有不明の録音で当社初入荷となる。或いは放送用の録音だったのかも知れない。B面のブランカ・ムスリン( 1917 - 1975)によるモーツァルトのソナタもまたETERNA音源で当社には過去に独OPERA:3149(+バッハ:パルティータ)の10"が1度入荷したことがある。ムスリンはコンヴィチュニーともETERNAの録音がある女性ピアニストなので録音自体は旧東ベルリンで行われたものと思われる。両面は一見関係のない曲にカップリンだが、どちらも旧東ベルリンで行われETERNA未発売という共通点も持つ。音源保有不明なので別のレーベルからも出ている可能性はあるがフランス発売は当盤と思われる。ムスリンのK.310は中々の聴きものでリパッティとは異なるアプローチでこの名曲に迫る。B面1曲だけでも充分買いだろう。中々お目にかかれない録音である。
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