商品コード:1253-009n[MHV ( Magyar Hanglemezgyártó Vállalat)] Y.メニューイン(vn) / バッハ:無伴奏ソナタ3番B.1005, パルティータ3番B.1006
商品コード: 1253-009n
商品詳細:これはハンガリー録音で西側では出ていない録音。1956年録音らしいがはっきりしない。詳細は不明だが今まで聴いた事のあるメニューインの無伴奏とは何かが違う。全曲はなく、このB.1005/B.1006のみ録音があるようだ。研ぎ澄まされた緊張の糸が張り詰め、何かに憑かれたようなメニューインの表情がある。音は少々荒々しく、決してきれいな音ではないが、HMV録音では見せた事のない心の叫びが聴こえるようだ。この録音をメニューインのベストとしたい。確かにEMI系の録音には甘さがあったが、これは本当に辛口!プレスの種類は多く最初に出た形はQUALITONの前身であるMagyar Hanglemezgyártó Vállalatを略したMHVの印刷された古いフラット盤の重量レーベルで1950年代後期のレーベル。1960年代になりQUALITON:LPX 1163(黄/茶レーベル)のグルーヴガード盤になる。QUALITONが1967年頃HUNGAROTONに名称変更されるとSHLX 90045(黄/茶赤ステレオ)レーベルでステレオが発売される。ステレオテイクが元々あったようである。メニューインがロンドンで行った全曲モノラル録音が1956-7年であるので、これは全曲録音以前の単独録音である。演奏旅行などでハンガリーを訪れた際の録音と思われる。EMIへの全曲録音と比べると別人のように煮えたぎった情熱的な演奏でメニューインの全てのバッハ録音の中でこれを超えるものはないだろう。アンチ・メニューインな方にこそ知ってほしい珍録音。あまりの熱の入れように、時に曲がはじけそうな程バランスを崩す所がある。面白い。
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