商品コード:1260-035[DECCA] L.マゼール指揮ウィーンpo. / チャイコフスキー:交響曲1番Op.13「冬の日の幻想」
商品コード: 1260-035
商品詳細:マゼールは大デッカ時代にチャイコフスキー全曲録音を果たした。1番という曲は後期(4~6番)に比べれば完成度は高くないが、DECCA/ウィーンpo.という役者が揃えば、これは注目に値する内容になることは必然である。N.G.ルビンシテインに献呈された「冬の日の幻想」と副題の付いた1番は、26歳の時の作品。聴き応えのあるオーケストレーションで盛り上る。第1楽章を聴けば、チャイコフスキーの尋常ならざる才能を感じる。マゼールも呼応した反応を見せる。この時マゼールはまだ34歳での快挙であった。8歳の時にニューヨーク・フィルハーモニックを指揮して指揮者デビューを飾り、以後9歳でレオポルド・ストコフスキーの招きでフィラデルフィア管弦楽団を指揮、11歳でアルトゥーロ・トスカニーニに認められNBC交響楽団の夏季のコンサートを指揮した。10代半ばまでには全米のほとんどのメジャー・オーケストラの指揮台に上がっている。録音も早い時期から行っており、当社EMIに籍を置いたが1960年代初めにはDECCAに移籍、DECCAはマゼールの才能を高く買って、チャイコフスキー、シベリウス等の交響曲全曲録音をウィーンpo.と共演の形で社運をかけて世に出した。あまたの先輩指揮者たちを差し置いての異例の出世と言わざるを得ない。まだまだ若さは残るがウィーンpo.をしっかり掌握し、洗練された造形で見事に仕上げている。決して蔑ろにできる録音ではない。
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