商品コード:1261-010p[His Master's Voice ] R.クーベリック指揮ウィーンpo. / シューベルト:交響曲8番「未完成」, モーツァルト:アイネ・クライネK.525, カッサシオンK.63~アンダンテ
商品コード: 1261-010p
商品詳細:クーベリックはウィーンフィルとかなり多くの録音を残している。EMIにとっては重要な指揮者の一人であった。1955年を挟んだ前後3年と、1960年代の初頭に集中して14曲もの録音を残している。モーツァルトは内6曲もあり、交響曲第35番・36番・38番・41番を録音している。これ以前にはDECCAに籍があった。DECCAでは新世界交響曲やブラームス交響曲全集などが有名。EMIの後は1961年からバイエルン放送交響楽団の音楽監督に就任することから自動的にDGGに籍が移る。1950年代から中々多忙な指揮者であった。DGGではウィーンフィルとの録音は殆どない。EMI時代が最後のウィーンフィルとの共演となる。ウィーンフィルとの録音の大半がEMIのプロデューサーであるてVictor Olof(ヴィクター・オロフ)によって行われたらしい。この時期のクーベリックは重厚で力強い演奏が特徴である。ウィーンフィルはもっと颯爽とした軽快な音を出すはずなのだがクーベリックが振ると、なんとも古めかしい野太い野性味を帯びた音になるから不思議である。指揮者などいなくても、小綺麗な演奏ができてしまうウィーンフィルを敢えて田舎臭い音を出させるクーベリックもまた古風な指揮者だと言わざると得ない。DGGに移籍してからはすっかりドイツ風のスタイルへと変わっていったが、この数年間のクーベリック/ウィーンフィルの共演は中々捨てがたい魅力がある録音である。クーベリックファンなる人種はあまり聴かないが、振り返るとレコード史に重要な足跡を残した指揮者といえる。
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