商品コード:1263-054[CALLIOPE] R.ダロー(ob) F.ボネ(pf) / フランス現代Ob作品集/オアナ:「ヌーム」, ミヨー:ソナチネ, ミハロヴィチ:「メロペイア(ソナチネ)」
商品コード: 1263-054
商品詳細:オーボエとピアノの作品集という点では興味をそそるLPだが、曲がフランス近現代3曲入りという点では取っつきにくさがあるのだろう。ではまずオーボエ奏者のルネ・ダローを紹介したい所だが全く情報がない。ピアノのフランソワ・ボネに関しても同様。ただ二人はダロー・デュオとしてフランス国立放送o.の中で誕生したデュオらしい。ルネ・ダローはかなり年配のオーボエ奏者らしく、MUSIC MONDEというSPレーベルの10"SPが以前入荷したことがある。また仏VOGUEに「バッハの時代の作曲家シリーズVol.1」という7インチが1度だけ入荷を確認した。12"LPではCALLIOPEのCAL 1816以外の入荷はない。最初の作品はモーリス・オアナ(1913- 1992)、ユダヤ系フランス人の作曲家。セファルディに属する。モロッコ・カサブランカで生まれる。父親がジブラルタル出身だったために、1976年までイギリス国籍であった。「Neumes」は練習曲として1965年に作曲された。オーボエ奏者には難易度の高い技巧曲である。如何にも近代作品的な曲で、ピアノのアタック音がそのような印象を感じさせる。ダリウス・ミヨー(1892- 1974)はフランス6人組の一人で近年はメジャーになりつつあると言える。作曲意欲は旺盛で、様々な楽器編成を試みたり、タンゴやジャズにも影響を受けたりした。また映画音楽にも筆を染め、創作活動は亡くなるまでその衰えを見せなかった。聴きやすい。ソナチネの原曲はフルートとピアノのための作品。クラリネットとピアノで演奏されることもある。マルセル・ミハロヴィチ( 1898 - 1985)はルーマニア出身。ジョルジェ・エネスクに才能を見い出され、1919年よりパリに移住し、ヴァンサン・ダンディに師事した。メロペイア(ソナチネ)がオーボエとピアノのために書かれた曲であるか不明だがB面一杯使う長い曲である。3曲中では最も近代作品らしさが稀薄で聴きやすい。このLPは最初から最後までオーボエが鳴りっぱなしの印象がある。オーボエだけでこれだけの長い演奏を行う曲はこれまで聴いたことがなく、余程の体力がないとこのような演奏は出来ないと感じた。室内楽であるが、殆どオーボエの独奏曲のような印象であった。
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