商品コード:1265-050b[PHILIPS] J.マルティノン指揮コンセール・ラムルーo. C.ヴォッザ(ca) / E.d.プエヨ(pf) / ファリャ:恋は魔術師, 交響的印象「スペインの庭の夜」
商品コード: 1265-050b
商品詳細:ジャン・マルティノン(1910-1976)はフランス・リヨン生まれ。パリ音楽院ではヴァイオリンを学び、ヴァンサン・ダンディ、アルベール・ルーセルに作曲、シャルル・ミュンシュとロジェ・デゾルミエールに指揮を師事。ヴァイオリン奏者として出発するが、指揮者に転身、パリ音楽院管弦楽団、ボルドー交響楽団、コンセール・ラムルー、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、デュッセルドルフ交響楽団などの首席指揮者などを歴任。1958年からはフリーランス。その後、1963年にはシカゴ交響楽団の音楽監督となるが、オーケストラとの相性は決して良くなかった。後年のインタビューで「アメリカでの苦渋に満ちた時代は思い出したくない」とコメントしているほどである。1968年からはフランス国立放送管弦楽団の音楽監督に就任し、フランス指揮界における重鎮として活躍したが、1976年3月1日、66歳という熟年期に他界した。録音では、フランスものの評価が高く、手兵のフランス国立管弦楽団を指揮したドビュッシーの管弦楽曲全集、サン=サーンスの交響曲全集、ベルリオーズの「幻想交響曲」(オーケストラは前身のフランス国立放送管弦楽団)、ラヴェル管弦楽曲全集(パリ管弦楽団)などが特に有名である。PHILIPSへの録音は1951年 - 1957年の間在任したコンセール・ラムルーo.との録音が殆どで全てモノラル録音である。1968-1974の間在任した、フランス国立管弦楽団首席指揮者・音楽監督時代にEMI系にステレオによる名演を残したが、PHILIPS時代のモノラルこそマルティノンの黄金時代といえる。PHILIPSの後は1963年頃~シカゴ交響楽団の音楽監督となった為RCAに移籍するがRCAには目立った録音はないのでPHILIPSのモノラル録音かEMIのステレオ録音の2種に大きく分かれる。ただしコンセール・ラムルーo.を退任した1957年から1962年の間はフリーランスをしており、この間にDECCAに数点の名演を残している。このDECCA録音での評価でマルティノンの国際的評価が上がったことは事実だろう。しかしPHILIPS時代には日本では殆ど知られておらず、マルケヴィチの前任者としてコンセール・ラムルーo.を振っていた時期の1950年代の音が聴ける貴重な音源である。マルティノンのラテン系作品には定評があり、スペイン人指揮者かと思うようなイベリア的な気分を盛上げる演奏がパリで行われたことが解かる演奏である。特にA面の「恋は魔術師」は聴きものである。スペイン人のアルト歌手コリンナ・ヴォッザの歌で気分は盛上る。B面「スペインの庭の夜」のピアノ独奏もスペイン人のエドゥアルド・デル・プエヨ( 1905- 1986)を起用。行き過ぎたスペイン情緒を適度に抑えた聴きやすさもマルティノンの手腕といえる。
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