商品コード:1265-043n[PHILIPS] W.サヴァリッシュ指揮ウィーンso. / ハイドン:交響曲94番「驚愕」, 100番「軍隊」
商品コード: 1265-043n
商品詳細:サヴァリッシュのウィーン交響楽団とのハイドン録音は全4曲。92・94・100・101番で全てである。LPでは全2枚。これはそのうちの1枚。ヴォルフガング・サヴァリッシュ( 1923 - 2013)は独ミュンヘン生まれ。元々ピアニストだった。正式のドイツ語ではザヴァリッシュだが、ミュンヘン地方ではサヴァ~の発音。日本ではサヴァリッシュで統一されている。1953年にはアーヘン、1958年にヴィースバーデン、1960年にケルンのそれぞれの市立歌劇場の音楽総監督に就任する。その間の1953年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を初指揮。また1954年、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの葬儀でベルリン・フィルの追悼演奏を指揮。1957年にはロンドン・デビュー。ケルンの音楽監督時代にケルン音楽大学の指揮科の教授を務めた。1957年当時、最年少の33歳でバイロイト音楽祭へ参加。ウィーン交響楽団やハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団では創設者エルネスト・アンセルメ亡き後のオーケストラの再構築に尽力した。1971年からはバイエルン国立歌劇場の音楽監督(1982年から1992年は音楽総監督)に就任した。若手の逸材歌手を積極的に登用し、出演者の相対的な若返りに成功した。1988年には、ミュンヘン・オペラ・フェスティバルにおいて、リヒャルト・シュトラウスのすべてのオペラを上演して話題を呼んだ。ドイツ正統的なスタイルが一聴、面白みの無さを感じさせるがクセが無く、長年聴けるスタイルである。重みもありリズム感が何より良い。亡くなった2013年から日本で突然人気が出た。1992年来日公演をバイエルン国立歌劇場とともに行った。愛知県芸術劇場では市川猿之助(2代目市川猿翁)が演出した「影のない女」が演奏された。PHILIPSの1960年代には多くの注目すべきステレオ録音を残す。当盤もその一つ。ご興味にある方にはサヴァリッシュ自伝「音楽と我が人生」(邦訳有り)がある。さてサヴァリッシュ/ウィーンso.のハイドンは伸び伸びとしたシンプルな佇まいでブラームスよりも相性が良いように感じる。リズム感も良く躍動感も良く文句なしの出来栄え。近年の指揮者にはハイドンをスケール小さくバロック音楽のように演奏する事があるようだが、サヴァリッシュはフル・オーケストラでしっかりと重心と低くとった安定感のあるオケで描く。この重さこそがサヴァリッシュのハイドンの魅力だろう。重いのに実に軽快な展開に心踊る痛快な演奏。これは誰が聴いても心地好いはずである。
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