商品コード:1265-039[PHILIPS] C.デイヴィス指揮ロンドンso. / ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
商品コード: 1265-039
商品詳細:1963年録音の初回録音。2回目1967年。ロンドンso.は当時モントゥーが首席を務めていたが、多忙ゆえ、マルケヴィチやデイヴィスなど多くの一流指揮者が客演録音した。デイヴィスはまるでメトロノームのような正確なリズムで指揮者の個性を排除したような正確無比な演奏を心掛けたようだ。ストラヴィンスキーの自演やマルケヴィチら大物の指揮と比べると何か単調な印象だが、こういう曲は無個性の方が音楽に信憑性が出るような気がする。ダイナミックで平凡な演奏ではない。コリン・デイヴィス(1927-2013)録音当時、デイヴィスは36歳だった。コリン・デイヴィスは1927年英国生まれ。1967-1971年BBC放送o.の首席指揮者を務めロイヤル・オペラ・ハウス(1971-1987)を経て1982年バイエルン放送so.の首席指揮者に就任。1992年までの約10年間を自身で初の英国以外のオケのポストにあった。ドレスデン国立歌劇場管弦楽団名誉指揮者も兼任するようになる。1980年にナイトの称号を授与されると国際的巨匠として多くの海外オケに客演している。デイヴィスはピリオド畑とは関係なくずっと伝統スタイルを堅持してきた英国紳士。この演奏はこれまで名演とされていたスタイルとは大きく異なる英国風といえる演奏。全体に大人しく、淡泊な印象でどぎつい描写は感じられない。色彩感も強烈ではなく、リズム感もあっさりしている。これを何と呼ぶかの答えは持ち合わせていないが、とにかく初めて聴く毛色の異なるナチュラルな演奏。ロンドンso.が本意を出せばガツンとくる演奏も可能なはずだが、何とも大人しいスタイルである。全体に遅めのテンポなので余計にそう感じられる。ふくよかで丸身を感じる不思議な「春の祭典」となっている。音質は非常に良い。ただ激しいだけの演奏は苦手という方にはお勧め。落ち着いて有機的なバランスを取った珍しい演奏である。デイヴィスは1978年11月アムステルダム、コンセルトヘボウo.と再録音している。これが初回録音。
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