商品コード:1265-012t[ETERNA] J.ヴァルター(fl) K.マーン(ob) H.ブロムシュテット指揮ドレスデンsk. / モーツァルト:Fl協奏曲1番K.313, Ob協奏曲K.314, アンダンテK.315
商品コード: 1265-012t
商品詳細:東独のフルーティスト、ヨハネス・ヴァルター(1937-)はドレスデンsk.のソリスト。カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学でフルートを専攻し、1958年にドレスデン・シュターツカペレにフルート奏者として採用された。1960年にはドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者となったが、1963年に古巣のドレスデン・シュターツカペレの首席フルート奏者に舞い戻り、2003年に退職するまで、その座にあった。透明感のある渋みがかった音色と、流麗な節回しで人気のある演奏家の1人。東欧らしい燻し銀という言葉がぴったりのフルートだ。B面Ob協のK.マーンも同様の傾向を持っている。少々硬めの音色だが、それを上手く表現に生かし、'50年代の往年の名手を連想させる、実に上手いソリスト。1973年技師クンツェによりドレスデンにて録音。ETERNAサウンドとヴァルターの音色のコラボレーションの妙味!1778年1月から2月頃の作品とされる、K.314は同じケッヘル番号でフルート協奏曲第2番 ニ長調K.314としての録音の方が多い。楽譜が発見されて以来、Ob協奏曲がフルート協奏曲第2番の原曲とみなされたいたがこれには疑問が呈されている。楽譜は1920年にモーツァルト研究家で指揮者のベルンハルト・パウムガルトナーが、モーツァルトの息子の遺品の中から、長年紛失したものとされていたオーボエ協奏曲の草稿(パート譜)を発見したことで、その存在が確認された。18世紀にウィーンで写譜されたものと推測されるパート譜であり、パウムガルトナーによってスコアの再構成が行われ、1949年にロンドンで出版された。オーボエ協奏曲はハ長調であるが、フルート協奏曲へ編曲する際には長2度上げてニ長調にしている。また、独奏フルートのパートには細かい変更が加えられている。全楽章の終わりにカデンツァがあるが、モーツァルト自身が書いたカデンツァは存在しないとされる。フルート協奏曲第2番は医師フェルディナント・ドゥジャンからの注文によりモーツァルト自身の作曲としてのフルート作品の1曲であるが、この協奏曲が前年に作曲したオーボエ協奏曲を編曲したものであった為、報酬は約束の半分以下しか受け取れなかった、とされる。しかし決定的な証拠はなく、異論も出されている。ETERNAからはモーツァルト:Fl協奏曲+アンダンテの計3曲の入るLPも826 616で発売されている。3曲ともヨハネス・ヴァルターがソロを吹いており、K.314の異なるヴァージョンの2枚のLPが併存する。当盤の826 559と826 616(3曲ともフルートソロ)ではK.313とK.315が重複する。ETERNAとしてはモーツァルト・エディションとして主要曲の全曲網羅を優先した為と思われる。
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