[Archiv Produktion] E.メルクス(vn) H.ドレフュス(cemb) / バッハ:6つのVnソナタ B.1014~1019
商品コード: 1265-008
商品詳細:1973~4年パリで録音。既に青輪付きのカルテレーベルはなく青2本線レーベルだが、オリジナルなので音は悪くない。DGGの2530…に対応する。透明感のある細身の透き通るように純粋なVnの音色は、この曲の神秘性を上手く表現している。1679年製のアマティを使用。ことさら、バロック奏法に偏ってはいないが、多少の影響は感じられる。とにかくVnの音色が美しく、吸い込まれるような響きだ。Archiv Produktionでは最初シュナイダーハン/リヒターのコンビで当録音を行ったが、あまり有名であるとは言えない。シュナイダーハンとしては最上の出来ではなかったことが原因だろう。これは1973/74年の録音で、エドゥアルド・メルクスは一応古楽器スタイルの奏者として知られるが、アーノンクールやレオンハルト、クイケン兄弟程強いピリオド奏法は用いず、楽器も1679年製ニコロ・アマティに太めの魂柱を用いたり、一部現代のものに近い弦を張り、顎当てを使うなどして、この楽器の主要部分を使い、エキセントリックなアクセントは使わないスタイル。基本的にビブラートをかけ、テンポも極端な揺れはない。歌うべきところはたっぷりと歌っている素直な演奏で好感が持てる。やや控えめに感じる表情ながら音色は美しい。100%モダン奏法ではないものの、ピリオド奏法の良い部分を取り入れた折衷的な演奏である。癖の強さがない所は良いと感じる。シュナイダーハン/リヒターより完成度が高いかも知れない。古楽ファンからは中途半端との意見は挙がるだろう。チェンバロのユゲット・ドレフュスは女性奏者で当初フランスVALOISで多くの録音を残している。流石に安定感が見事!
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