商品コード:1266-052[ARION] ウテルプ弦楽三重奏団(D.ナルソ(vn) D.ブーツ(va) J.P.ベラール(vc)) / ボッケリーニ:6つの弦楽三重奏曲Op.14~2, 3, 4番
商品コード: 1266-052
商品詳細:フランスのレーベル「Arion」は1967年に Ariane Ségal によって設立したDisques Arion社のマイナーレーベル。1985年イタリアのDucale S.p.Aに売却されるまでの18年間に室内楽を中心としたラインナップで当時メジャーレーベルからこぼれていた実力がありながらまだ無名だった音楽家をリクルートし、当時としては最高レベルの高音質録音で、やはり録音がなく埋もれた名曲を発掘しては世に出して人気を得たクラシック専門の小レーベルである。自社工場を持たずプレスはPHILIPS等に委託して、先見性の高いプログラムを拡充してフランスマイナーらしい個性的なレーベルへと発展していいった。コストを小さく、最大限に効果を出す手法を常に考えたスタイルで1970年代ではトップを走る素晴らしいレーベルであった。録音技師にClaude Morelを固定して、プロデュース業は創設者であるAriane Ségalが一人で殆ど全てを手掛けたことが大きい。その為安定した音質と駄作がない充実したカタログが出来上がった。特にフランス・バロック作品とロマン派室内楽では何所にも負けない内容のLPが多数存在している。これはボッケリーニ:6つの弦楽三重奏曲を収録した1980年頃の録音。ウテルプ弦楽トリオはD.ナルソ(vn)D.ブーツ(va)J.P.ベラール(vc)の3人からなる。3人ともパリ管弦楽団のメンバーで音楽的な感性の共通した彼らは1974年ウテルプ弦楽トリオと結成した。ウテルプは音楽の神。彼らの共通の興味もボッケリーニにあったようで殆ど演奏されることのないボッケリーニの弦楽三重奏曲の研究に取り組みこのLPを録音。ボッケリーニといえば古くから弦楽四重奏曲は盛んに録音されてきた。全く新しい取り組みといえよう。フランスにはパスキエ・トリオという強力な団体があるが選曲は演奏者あるいはレーベルで決まってしまう。ボッケリーニに焦点を当てた彼らの仕事に注目してはいかが。レパートリーの少ない弦楽トリオの分野に新しい風を吹き込んでいる。ARIONレーベルに録音したのだから演奏音質とも水準を超える。
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