商品コード:1268-056[COLUMBIA] A.ジョフロワ・ドゥショーム(cemb) / フランスCemb曲集/L.クープラン(10曲), シャンボニエール(6曲)
商品コード: 1268-056
商品詳細:通常クープランと書けばそれはフランソワ・クープラン( 1668- 1733)を指す。これはルイ・クープラン(1626 - 1661年)でフランソワ・クープランの叔父にあたる作曲家。クープラン一族の中で最初に名声を得た作曲家である。二人は42歳離れており音楽も異なる。ルイ・クープランはバッハより59年早く生まれている。日本ではクープラン自体がさほど注目されることもないので、その叔父であるルイ・クープランについてはその関係性すら興味の対象外と推測される。ルイ・クープランは音楽家としての活動期間が僅か10年程ということもあり、作品を生前に出版することは無かったことも要因の一つだろう。クラヴサン作品とオルガン作品が中心である。そういう点でもルイ・クープランは初期フレンチバロック期の音楽家という認識で良いと思われる。ドイツ語圏のバロックとは全く世界感の異なる音楽である。フランソワ・クープランに次いで高名な音楽家である。23歳頃までの前半生についてはほとんど分かっていない。35歳で亡くなっており、フランソワ・クープランのような作品数はない。このLPで聴くルイ・クープランのクラヴサン曲がよく知られるフランソワ・クープランとはだいぶ異なる曲である点がよく解かる選曲と演奏になっており、ドイツ、英国のレーベルではまず録音されることがない曲であることを考慮して聴いていただければ幸いである。明るく華麗なフランソワ・クープランに比べ、そこまで明るさはなく渋い曲調が多いルイ・クープランと言える。チェンバロのアントワーヌ・ジェフロワ・ドゥショーム(1905-2000.・Antoine Geoffroy Dechaume)はパリ生まれの鍵盤奏者で音楽学者。1923年から1931年までパリ音楽院で学び、ウジェーヌ・ジグー(オルガン)とジョルジュ・コサード(作曲)に師事。1922 年から 1937 年までノートルダム大聖堂のオルガニストを務め、1937 年から 1939 年まではカーン大学ローワー・ノルマンディー校で教鞭を執った。その後、彼はポワチエ地方音楽院に勤務し、そこで高く評価されている古楽グループ、Collegium Musicae Antiquae を率いた。1962 年から退職するまで、パリのスコラ・カントルム大学の教授を務めた。尚、B面には別の作曲家ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1602-1672)のクラヴサン曲6曲が入る。彼は、フランスのクラヴサン楽派の創始者であると考えられている。 ルイ・クープランより更に古い時代のフレンチバロック最初期の雰囲気を知ることができる貴重な録音と言える。
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