商品コード:1270-048[Le Club Français Du Disque] ビラール・アゼ・デュオ(pf) K.リステンパルト指揮ザール室内o. / メンデルスゾーン:2Pf協奏曲, 序曲「美しいメルジーネの物語」Op.32
商品コード: 1270-048
商品詳細:メンデルスゾーンのPf協はこの2台Pf協も含め、マイナーな扱いを受けているが、メンデルスゾーンの秀作。この2台のピアノのための協奏曲2番 変イ長調は15歳の時、日曜朝に行われていた家族の演奏会で姉のファニーと演奏するためにこの曲を作曲したと思われ、その日付は1824年となっている。曲は2人の独奏者が均等な役割となるように書かれており、そのことによって冗長さ、散漫さに繋がっているという批判に晒されるが、まだ15歳の少年の作品であることを考慮する必要がある。1年前の1823年位は同じ構成の2台のピアノのための協奏曲1番 ホ長調も書かれており、2番と同じ理由で作曲された。楽譜は2曲とも長い間行方不明だったが1950年に手稿譜がベルリン州立図書館から"再発見"され、1961年に出版された。発見者はVOX社の社長ジョージ・メンデルスゾーンで作曲家メンデルスゾーンの子孫である。LP初録音は勿論VOXで行われた。それ以来あまり録音はされていない曲である。リステンパルトが選んだソリストはビラール・アゼのピアノ・デュオで、PHILIPSへのバッハの2台Pf協の録音で知られる名ピアノ・デュオである。異なるピアニスト二人ではなく、ピアノ・デュオとした点がリステンパルトの着眼点。本人の指揮ザール室内o.がバックを務め、固めた土台の上を踊るこのデュオのソロは華麗である。初めて耳にする曲としても、充分に楽しめる内容と水準を持った一枚だ。とにかくリステンパルトの音楽性の見事さに舌を巻く。
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