商品コード:1271-058[Ducretet Thomson] E.ブール指揮南西ドイツ放送o. K.T.ディロー(fl) M.リンダー(イングリッシュhr) / オネゲル:交響曲2番(1941), Fl・イングリッシュ・ホルンのための室内協奏曲(1948)
商品コード: 1271-058
商品詳細:アルテュール・オネゲルの作品2曲入りの古い録音。交響曲2番は1936年の旧バーゼル室内管弦楽団創立10周年記念のために、設立者パウル・ザッハーの委嘱により作曲された。しかし曲の完成が大幅に遅れるうちに第二次世界大戦が勃発し、1940年にはパリがドイツ軍によって占領される。このような状況下で作曲は進められ、1941年にようやく完成した。この曲はザッハーに献呈されている。全体に悲痛で暗鬱な音楽だが第3楽章で最後にトランペットのコラールが追加されて曲全体が幾許かの救いの光明に導かれるとされる作品。現代作品でもフランスでは早い時期から盛んに録音された。B面の室内協奏曲は正式には「フルート・イングリッシュ・ホルンのための室内協奏曲」で1948年の作。録音されることは少ない。管弦楽団の様相で始まり、途中でフルートやイングリッシュ・ホルンが登場する。起伏の激しい躍動感のある作品だが曲相は交響曲2番に似て悲痛で暗調な曲である。楽章が進むと突如明るい雰囲気に包まれ不思議な感覚に包まれる幻想的な曲である。録音は何故かドイツで行われた。指揮者エルネスト・ブール(1913 - 2001)はフランス、モゼル県出身。ストラスブール大学とストラスブール音楽院の両方で学び、指揮法をフリッツ・ミュンシュとヘルマン・シェルヘンに師事。ジュネーヴやストラスブールの放送局で合唱指揮者を務めた後、1941年にミュルーズ交響楽団の指揮者に任命される。1951年にストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の、1955年にはストラスブール歌劇場の指揮者に就任。1964年~1979年までハンス・ロスバウトの後任として、バーデン=バーデンの南西ドイツ放送交響楽団の首席指揮者を務める。近現代音楽を得意とする。ヒンデミットの交響曲『画家マティス』やストラヴィンスキーのオペラ『放蕩者のなりゆき』のフランス初演を果たしたほか、ブッソッティ、ファーニホウ、グレツキ、リゲティ、リーム、シュトックハウゼン、クセナキスらの作品の世界初演を受け持った。一方でバーデン=バーデン南西ドイツ放送交響楽団とモーツァルトやハイドンの交響曲の録音を多く残すなど、古典作品でも引き締まった演奏が評価されている。2001年宇宙の旅で使用されたリゲティの「アトモスフェール」の音源に使用されたのはブールの演奏である。現代作品を理解しやすく、聴かせる技を持った指揮者。
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