商品コード:1272-011[ERATO] G.シェベーク(pf) J.F.パイヤール指揮ルクレール器楽Ens. / バッハ:Pf協奏曲1番B.1052, 2番B.1053
商品コード: 1272-011
商品詳細:パイヤールはモノラル期から多くのバッハ作品を録音してきたが、未だ正確に評価されるまでいっていないようだ。K.レーデルやリステンパルトにほんの少し及ばないからだろうか。しかし、今の耳で聴くならば、十分に推薦できるレベルにあると思う。チェンバロでの協奏曲全集はラクロワたちと録音しているがピアノでの協奏曲はこれ1枚だけと思われる。ピアノにシェベークを迎え入れた1枚だけのピアノ協奏曲。シェベークの地味ではあるが落ち着いた音色が、チェンバロとは異なる空間を作る。そして、内的な高揚感を味わわせてくれる。話題のシェベークのバッハ。モノラルのみ発売!。ジェルジ・シェベーク(1922- 1999)はハンガリーのセゲドの生まれ。11歳でソロ・リサイタルを開き、14歳でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番をフリッチャイ・フェレンツと共演するなど、神童振りを発揮した。16歳のときにリスト・フェレンツ音楽大学に入学してコダーイ・ゾルターンやヴェイネル・レオーらの薫陶を受け、卒業後は欧米やロシアなどで演奏活動を始め、ヤーノシュ・シュタルケルらとも度々共演を重ねた。1949年からはブダペストのバルトーク・ベーラ音楽高等学校のピアノ科教諭に就任するも、1956年のハンガリー動乱の影響でパリに亡命を余儀なくされた。このとき、シュタルケルの援助によってブルーミントンのインディアナ大学の教授となった。また、ベルリン高等音楽院や桐朋学園大学などにも招かれてマスター・クラスを開き、後進の指導に熱心に当たった。欧州ではERATOとPHILIPSを中心に非常に多くの録音を残すも、その大半が室内楽である。ヤーノシュ、グリュミオーらが好んでシェベークの伴奏を希望するようである。そのどれもがさすがと思わせる風格と感性に溢れた演奏ばかり。ERATOへのバッハは他に1枚ある(バッハ:イタリア協奏曲/パルティータ4イギリス組曲・LDE 3217)。彼のバッハは、ゆっくりしたテンポで山のようにそびえ立つ男性的スタイル。柔らかい音で撫でるように弾く、名人のみが表現できるもの。独自の風格がある。
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