商品コード:1277-053[La Voix De Son Maître] A.トスカニーニ指揮NBCso. ロバート・ショウcho. E.ファーレル(s) N.メリマン(ms) J.ピアース(t) N.スコット(bs) / ベートーヴェン:交響曲9番Op.125「合唱」, 8番Op.93
商品コード: 1277-053
商品詳細:トスカニーニのベートーヴェンは当初、第九と1番がカップリングされFALP 190-1の箱で発売された。すぐ後にFALP 231-7のバラ7枚で交響曲全集が発売され、9番はFALP 236-7で8番とのカップリングとなった。230番台と言っても相当の初期番号で、初出と音質的な差は殆ど無いだろう。フルトヴェングラーの向こうを張れる大物と言えば、トスカニーニしかいない。9回録音のある第九で、最後の1952年カーネギーホールでの録音。フルトヴェングラーとトスカニーニの人気はその時期の世相を反映すると言われていて、ここ10年以上はトスカニーニの人気が上向いている。1952年録音のベートーヴェン「第9」はトスカニーニ本人の談話によれば「50年間演奏してきて、今回最も作品の本質に近づくことが出来たように思う。結果には、ほぼ満足だ」と発売の許可を出したといわれている。フルトヴェングラーのバイロイト盤と対極にある演奏だろう。どちらも高い緊張感をはらむ演奏であるが、重厚な感情移入とロマン性を持つフルトヴェングラーに対し、直線的でロケットのような推進力で突き進み感情を排した切れ味の鋭さである意味ドライな演奏のトスカニーニという構図といえる。この対極にある録音が時期により人気が揺れ動くのである。どちらも名演であることに変わりはなく、両方あって更に曲への理解が深まるとも言える演奏だろう。フランス・オリジナルは2種あり1+9番のカップリングがFALP 190-1で1952年の発売、8+9番のカップリングがFALP 236-7の1953年頃の発売となる。どちらもそれぞれのオリジナルといって差し支えない古さである。
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