[La Voix De Son Maître] Y.メニューイン(vn) G.マルコム(cemb) A.ガントレット(gamb) / ヘンデル:VnとCembのためのソナタOp.1-3, 10, 12~15
商品コード: 1277-041
商品詳細:メニューインの中にも、僅かだがこのコーナーで推薦できるものがある。それがこのヘンデル。ASDナンバーがあるかもしれないが、比較するまでもなくこの仏プレスが圧倒的に音が良い。ヘンデルのVnソナタに良いものが無いと嘆いていらっしゃる方は、是非だまされたと思ってこれを聴いていただきたい。この作品は、ヘンデルの作品として聴けば第一級の仕上がりで、純粋な美しさに満ちており、先入観の恐ろしさを味わうことになるだろう。ヘンデルのソナタ集Op.1は元々ヘンデルが指定した複数のソロ楽器の為の12曲からなるソナタ集である。現実にはあらゆる楽器用に編曲され、全12曲をヴァイオリンソナタとして録音する場合もあれば、全12曲をフルート、オーボエなど管楽器の為のソナタとする場合もある。原曲はフルート、リコーダー、ヴァイオリン、オーボエなどの為の曲なのだがレコード会社の都合で好きに編曲して録音できる都合の良い曲となっている。原曲の通りに演奏しても大人数のソリストが必要になり、また誰の為のLPであるのか分からなくなるからであろう。ここでは12曲から6曲を選んでヴァイオリン・ソナタとして演奏している。番号はジョージ・マルコムのチェンバロ、アンブローズ・ガントレットのヴイオラ・ダ・ガンバによる通奏低音で演奏される。録音は1967年頃でメニューインも一通り大作協奏曲の録音が終わった頃である。室内楽には感心の低かったEMI社にとっては本人の希望を汲んだおまけのような録音だったに違いない。ここではメニュイーンが主役なだけに、メニュイーンのヘンデルのソナタに特別興味のある方が対象になるだろう。また演奏者にはとらわれず、ヘンデルのOp.1をヴァイオリン・ソナタとして聴いてみたい方にも良いかもしれない。メニュイーンの演奏は独善的でもなけれな強い個性派タイプでもないからである。お手本のような正解で演奏された録音がご希望の方にはこれ以上のお勧めはないだう。時期的にもピアノではなくチェンバロ伴奏である点も評価できる。
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