商品コード:1277-036[La Voix De Son Maître] A.B.ミケランジェリ(pf) E.グラチス指揮フィルハーモニアo. / ラヴェル:Pf協奏曲 ト長調, ラフマニノフ:Pf協奏曲4番Op.40
商品コード: 1277-036
商品詳細:以前より名盤との評価の高いミケランジェリのラヴェル/ラフマニノフ。1957年にロンドンのアビーロードスタジオで録音されたミケランジェリの中でも数少ないスタジオ録音である。勿論ライブ録音がメインのミケランジェリの正式なスタジオ録音だからという条件付きでメ名盤と言われるわけではない。エットーレ・グラチス/フィルハーモニア管弦楽団の演奏も含めて、時代に風化しない非常に普遍的な正当的な演奏であり、何所にも欠点が見当たらない優秀な演奏である。ミケランジェリといえば個性的で独自世界を持ったイメージが大きいピアニストであるが、この録音に関しては遊びの少ないまっとうで緻密な演奏である。ラヴェルに関しては勿論、もっと自由な演奏が多数存在する。フランソワなどその最たる録音だろう。しかし、ここはロンドン、オケはフィルハーモニア管弦楽団である。1957年当時、録音が許可されただけで大変な事だろう。EMI幹部が見守る中で自由気ままな演奏など許されるはずもない。フランソワはもっと後のパリでの録音である。比較しても意味はない。どちらも第一級の演奏だろう。先の録音であるミケランジェリの演奏を聴いたフランソワはあの演奏としたわけである。ミケランジェリが危険を避けて纏まりの良い、誰の耳にも破綻のない演奏としたことはある意味成功である。ラフマニノフ4番は当時まだほとんど録音がない状況であり、ラヴェルより攻めた演奏が可能だったわけで、こちらは確かにミケランジェリらしい技巧を散りばめているが、それでも誰の耳にも心地好くの精神が感じられる。いずれにしても歴史的な良い演奏であることは確かで、決してミケランジェリの評価を下げるモノではない。なお英国ステレオ・オリジナルのASD 255は高騰を続け、もはや諦めるしかない価格となってしまった。CVD 1533は手の届く価格で高音質の丁度よいステレオ・プレス!
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