商品コード:1278-063n[MELODIYA] I.オイストラフ(vn) G.ロジェストヴェンスキー指揮ソビエト放送so. / プロコフィエフ:Vn協奏曲1番Op.19, ヒンデミット:室内音楽(Vn協奏曲)4番Op.36-3
商品コード: 1278-063n
商品詳細:1967年モスクワでのステレオ録音。MELODYAの入荷は初入荷となる希少タイトル。ETERNAやEMI系からも出ている録音。プロコフィエフ:・ヴァイオリン協奏曲第1番は1917年の作で初演は1923年10月18日にパリのオペラ座にてマルセル・ダリウーのヴァイオリン独奏とセルゲイ・クーセヴィツキー指揮パリ・オペラ座管弦楽団による。献呈者はいない。録音では恐らく1938年モスクワ放送交響楽団をプロコフィエフ自身の指揮でダヴィット・オイストラフのMELODYAへのSPと思われる。その後やはりダヴィット・オイストラフとマタチッチ 指揮ロンドンso.が知られている。又1955年コンドラシン指揮モスクワ放送so.とのモノラル録音もあり、正直息子のイーゴリの出番はないように感じるのだが、息子イーゴリは父ダヴィットとは全く異なる才能を授かったようだ。力で押し、あか抜けない野武士のようなダヴィットとは正反対にノーヴルでどこか洗練されたコーガン寄りのスタイルを持つ。むしろイーゴリの演奏を指示する方は多いと思われる。但しイーゴリへの注目度は低く、殆ど知られていない録音。ETERNAがプロコフィエフのシリーズ(エディションに近い)のこの音源を選んだのは賢明だろう。LPとしてはMELODYA盤のほうが信頼度が高いかどうかは別として当社初の入荷であるMELODYAは力があり素晴らしい音質だった。終わりにヒンデミットの室内音楽 を紹介したい。「室内音楽」 はパウル・ヒンデミットが1920年代に作曲した室内管弦楽のための連作である。第1番以外は独奏楽器を置いた協奏曲の形で書かれている。当時のヒンデミットの特徴である、対位法への興味や堅固な構造といった「即物的」な志向が表れており、「20世紀におけるブランデンブルグ協奏曲」と評されることもある。室内音楽第1番Op.24-1~室内音楽第7番Op.46-2までの7曲からなる。ここではその「室内音楽第4番Op.36-3」が収録される。5楽章からなるヴァイオリンのための作品で(Vn協奏曲)としたのはその為である。ヒンデミットのVn協奏曲(1939)は別に存在する。パガニーニの作品からの引用がある曲で独奏ヴァイオリンと打楽器を含む室内オーケストラの協奏曲風の作品。けたたましい金管楽器と打楽器の連弾の後に技巧的な独奏ヴァイオリンが現れる。どちらも忙しく攻撃的に譲らない競争的作風である。ヴァイオリン好きには面白いだろう。イーゴリのソロはなかなか凄まじく聴きごたえがある。
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