商品コード:1278-034[ERATO] L.ラスキーヌ(hp) J.F.パイヤール指揮ジャン・フランソワ・パイヤール室内o. / ボイエルデュー:Hp協奏曲(Carlo Stueber編), クルムフォルツ:Hp協奏曲6番Op.9
商品コード: 1278-034
商品詳細:ERATOのSTEシリーズは、英国とは全く異なる発想で独自に開発された。その音質の高さは時にSAXやASDを凌駕し、SXLにも対抗しうる。音楽を芸術性高く再現するという基本理念があり、決して誇張されたステレオではないのが特徴。また、宗教曲、合唱曲が多く、ロマン派の大作は殆ど無い。当盤も、陽気で明るいラテン気質がよく出た曲調と演奏で、いかにもERATOらしい。ラスキーヌのソロも優雅の極みに達し、惚れ惚れするほど。そして圧倒的な高音質!リリー・ラスキーヌ( 1893 - 1988)はフランスのハープ奏者。ユダヤ系ロシア人の両親の下、パリの生まれる。ロシア系のため本来は「ラスキン」姓である。1904年にパリ音楽院に入学し、11歳のときと13歳のときに首席を受賞。第一次世界大戦中は、和声法のほかに舞踊や声楽にも興味を示した。16歳でパリ・オペラ座管弦楽団にハープ奏者として入団、オペラ座の歴史上で初めて入団を許可された女性演奏家となる。1934年にフランス国立管弦楽団が創設されると、ハープの独奏者に任ぜられた。第二次世界大戦中は、多くのユダヤ人がフランスを去ろうとする中、マルセイユのパストレ城に匿われた。1950年にハープ奏者としてエラート・レーベルと契約し、音楽活動が新たな局面を迎える。数々のレコードが世界中に送り出されたが、なかでも友人ジャン=ピエール・ランパルとともにパイヤール室内管弦楽団と共演した、モーツァルトの《フルートとハープのための協奏曲》の録音は、名盤として評価が高い。1948年から、レジオンドヌール勲章を受けた1958年まで、母校パリ音楽院ハープ科の教授も務め、また、様々な声楽家と共演してレコードや映像も遺した。コメディ・フランセーズのハープ奏者も30年以上にわたって務め上げている。1993年より3年ごとにリリー・ラスキーヌ国際ハープ・コンクールが開催されており、上級部門およびジュニア部門の2コースがある。2008年に6回目を数え、長澤真澄が審査員の一人として務めている。レパートリーはバロックから現代まで幅広く、録音もSP時代のモイーズとの共演から、日本の要請で録音した抒情歌集まで幅広い。西側ではハープという楽器の立役者であり、元祖的存在である。1970年代まで録音を行った。尚ERATOのステレオであるSTE***シリーズは高音質ではあるがDECCAのSXLシリーズとは根本思想が異なるので理解された上でご購入されたい。全てのSTE***シリーズにいえる事であり音質の前に音楽があることを熟知しているフランスの良心でもある。
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