商品コード:1280-036[COLUMBIA] W.サヴァリッシュ指揮フィルハーモニアo. / ドヴォルザーク:交響曲9番Op.95「新世界より」, 序曲Op.92「謝肉祭」
商品コード: 1280-036
商品詳細:サヴァリッシュによるドヴォルザークの「新世界より」の英国録音。ステレオはSAX 2322で発売された。これはそのモノラル盤。この曲は、初期HMV、COLUMBIA、DECCAの3社だけでもよほどの数が出ていて、欧州でもクラシックにおける人気曲。COLUMBIAにはジュリーニの名演があるが、先輩サヴァリッシュはジュリーニよりもスピード感のある反応のよいオケを前面に出した。軽快で前のめりになるような最初の主題。気持ちの良い爽快感あるオーケストラが小気味よく、音質も極めて良い。人気いまひとつのサヴァリッシュとしては最高レベルの秀演!! SAX 2322は希少・高額!ヴォルフガング・サヴァリッシュ( 1923- 2013)はドイツ、バイエルン州ミュンヘン生まれ。ミュンヘン音楽大学卒業後、ザルツブルクにてイーゴリ・マルケヴィチに学んでいる。ウィーン交響楽団やハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団の首席指揮者を歴任した。スイス・ロマンド管弦楽団では創設者エルネスト・アンセルメ亡き後のオーケストラの再構築に尽力した。1950年代後期~英国EMIに録音を行うようになる。これは1957年にロンドン・デビューした際にエリーザベト・シュヴァルツコップの伴奏者として、フィルハーモニア管弦楽団を指揮したこと、バイロイト音楽祭に開幕演目の『トリスタンとイゾルデ』で初出演を果たしたことなどで、シュヴァルツコップの夫でありEMIの敏腕プロであったウォルター・レッグの目に止まり、レッグが創設したフィルハーモニア管を指揮し、いくつかの録音が任された。時期的に英COLUMBIAの看板指揮者であったカラヤンがベルリンフィルの音楽監督に就任し、ベルリンフィルと接近した時期と重なる。カラヤンのEMI離脱を予感していたウォルター・レッグは、この時期からカラヤンに変わるドイツ系指揮者を探していたものと思われる。その有力候補にサヴァリッシュが居たことは間違いないだろう。この時期サヴァリッシュはチャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」、組曲「白鳥の湖」、R.シュトラウスの「町人貴族」、ドヴォルザーク:交響曲第8番と「スケルツオ・カプリチオーソ」などを立て続けに録音しており、レッグの戦略が透けて見える。この「新世界より」は1958年にロンドンで録音されたが、なんとカラヤン/ベルリン・フィルも同年に「新世界より」を録音し、同じ英COLUMBIA~発売されたのである。これははっきり言って異常事態であり、ウォルター・レッグvsカラヤンの開始が推測できる。その為か、いつもは冷静なサヴァリッシュの演奏も、この「新世界より」ではいつになく燃えた演奏になっている。
サヴァリッシュの在庫一覧へ