[DGG] M.ヴェーバー(pf) F.フリッチャイ指揮ベルリン放送so. / ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲Op.43, チェレプニン, ウェーバー
商品コード: 1281-061p
商品詳細:DGGモノラル期に2人の目立つ女性ピアニストがいた。一人はM.アース、もう一人がこの1924年スイス生まれのマルグリット・ヴェーバー(旧姓ハルトマン)。ヴェーバーの方が録音が多い。特にフリッチャイとは3枚分の共演がある。それは、彼女のローカルコンサートを偶然聴いたフリッチャイが彼女をベルリンに招聘したからである。ヴェーバーの魅力は幅広いレパートリー、そして女性とは思えない力のある美しい打鍵にある。強い説得力のある演奏を耳にできる。マルグリット・ウェーバー( 1924- 2001)は、スイス・エブナト=カッペルの生まれ。地元でハインリヒ・フンクにオルガンを習った後、チューリヒ音楽院でウォルター・ラングとマックス・エッガーに師事した。ピアニストとして、18世紀の音楽からストラヴィンスキーやチェレプニン、マルティヌーなど、同時代の作曲家の作品まで幅広いレパートリーで活躍した。マルグリット・ウェーバーによって初演された曲もある。ここに収録されたアレクサンドル・チェレプニン:バガテル(管弦楽版)は、1959年ウェーバーにより初演されている。他マルティヌー:協奏的幻想曲/ストラヴィンスキー:ピアノと管弦楽のためのムーヴメンツも1959年初演。他現代曲数曲がある。1956年にはアメリカ・デビューも果たしている。フリッチャイとの共演が最も多い。女性らしい繊細で温かい音色が特徴で、難易度の高い曲もそれと感じさせない技巧の確かさを持っている。1945年にチューリヒの実業家であるカール・ウェーバー(1903-1973)と結婚した事でスイスでも有力な富豪一族となる。その財力をもとにストラヴィンスキーに新作を依頼し、出来上がったのが「ピアノと管弦楽のためのムーヴメンツ」であり勿論ヴェーバーが初演した。財力だけでなく、ヴェーバー本人に並外れた実亮があっての録音である事は言うまでもない。「パガニーニの主題による狂詩曲」は、パガニーニのヴァイオリン・ソロ曲「24の奇想曲」~第24番「主題と変奏」の「主題」をベースにしてラフマニノフが創作したピアノ協奏曲的作品。中でも第18変奏のアンダンテ・カンタービレはよく知られたメロディーである。TV-CMなどでも度々使われるメロディーで聴けば誰もがピンとくるはず。ピアノの楽しみがタップリ味わえる1枚である。
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