商品コード:1281-054[CAPITOL] W.スタインバーグ指揮ピッツバーグso. / ベートーヴェン:交響曲6番Op.68「田園」
商品コード: 1281-054
商品詳細:ウィリアム・スタインバーグ( 1899- 1978)はドイツ・ケルン生まれのユダヤ系ドイツ人の指揮者。1933年にナチスによりドイツを追われ、1936年にイギリス委任統治領パレスチナに移住した。同地でブロニスワフ・フーベルマンらと共にパレスチナ交響楽団(現イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団)を結成し、指揮者を務める。パレスチナ交響楽団を訪れたトスカーニーニは、スタインバーグの指揮を大いに気に入り、自身のアシスタントとしてアメリカに招き、1938年~1940年までの間、NBC交響楽団を数多く指揮させる。以後、ニューヨークpo.やサンフランシスコ歌劇場での指揮を経て、1945年バッファローpo.の音楽監督に就任、1952年にピッツバーグso.の音楽監督に就任し、1976年までの長期間にわたって同楽団を指導した。途中、1958年~60年にかけてロンドンpo、1969年~72年にかけてはボストンso.の首席指揮者も兼任するなどして、退任から2年後の1978年、ニューヨークで生涯を終えた。多くの録音をCAPITOLに残した。名ヴァイオリニスト、ナタン・ミルシテインと組んだ協奏曲の録音などでも有名である。スタインバーグは米国の楽団、特にCAPITOLレーベルに長く在籍したこともあり、米国に於ける音楽シーンを知り尽くしており、単純にアカデミズムを追求しても意味がないことを理解していた。その為、LPごとに違った戦略を持って録音に望んでおり。細かく言えば、1曲ごとに異なるテイストで演奏することは朝飯前というプロ中のプロともいうべき職人気質の指揮者である。CAPITOLはそのスタインバーグにクラシック・レーベルの屋台骨とも言えるベートーヴェン:交響曲全集を託した。手兵ピッツバーグ交響楽団と1962-1965年にかけて全集録音を行った。それ以前の1952-1957年に3/5/6/7/8番の5曲はモノラル録音が存在する。6番は1952年の初回モノラル録音で最初のベートーヴェン交響曲録音である。全体に控えめな表現で強いエンターテイメント性よりアカデミズム寄りに仕上げている。テンポをある程度操り、抑揚を付け軽快さを演出している。常に重心を低くとり重厚感と躍動感を両立させた上手い指揮である。欧州の指揮者より格が劣るなどということは全くない。それはイメージにすぎない。CAPITOLレーベルという点で長らく無視されたような存在だったウィリアム・スタインバーグ。これから評価される時代になるだろう。
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