[Le Club Français Du Disque] D.エルリ(vn) K.フサ指揮チェント・ソリo. / バルトーク:中国の不思議な役人, 2つのラプソディー
商品コード: 1281-046
商品詳細:D.エルリはモノラル期からステレオ期まで録音があるが、何と言ってもデュクレテ時代が圧倒的に良い。ステレオ録音になって、もはやあの時のゾクゾクするような興奮を憶える録音には、ついに出会わなかった。しかしデュクレテのすぐ後、モノラル期にLe Club Français Du Disqueに2枚だけ録音があり、それはエルリの情熱がまだ燃えていた最後だった。B面から入るソロは、まだ熱っぽい。プレスが多い為、安価設定。内容が劣るわけではない。超お買得!「中国の不思議な役人」は脚本家レンジェル・メニヘールトの書いた台本に基づく1幕のパントマイムのための舞台音楽である。ハンガリー出身の舞踏家アウレル・フォン・ミロスの振付でバレエとして演奏されて以来、現在でもバレエとして上演されることもあることからバレエ音楽と混同されることもある。ただし作曲者はミロスの提案をOKしたものの、自身では「音楽を伴うパントマイム」だと強くこだわり、総譜にも記載するように念を押している。原題の呼称「mandarin」(マンダリン)は中国の清朝における上級官吏を指すが、欧州の伝統的意識ではしばしば宦官と同義に使われてきた経緯がある。グロテスクな台本とストーリーだがバルトークは大変気に入り、人気の高い作品である。B面の2つのラプソディでエルリがソリストとして登場する。2曲ともヴァイオリンとピアノのために作曲したヴィルトゥオーゾチックな曲。1番は1928年にヴァイオリンとピアノのために作曲。1929年に作曲者自身によりヴァイオリンと管弦楽のため、またチェロとピアノのために編曲された。ヨーゼフ・シゲティに献呈されている。ラプソディ第2番は1928年に1番と同様にヴァイオリンとピアノのために作曲。管弦楽伴奏版は1935年に、編曲された。曲は1937年に結成2年目のハンガリー四重奏団で第1ヴァイオリンを務めることになったセーケイ・ゾルターンへと献呈された。2曲ともは委嘱によらないバルトークの純粋に個人的な理由で書かれた。2つのラプソディは農夫の歌を素材とした作曲法の好例となっているらしい。ハンガリーのダンス音楽ヴェルブンコシュを用いている。ヴァイオリン奏者の重要なレパートリーになっている。技巧的で特徴のあるメロディーから人気は高い。エルリの録音がトップレベルにくることは周知の事実である。ドゥヴィ・エルリ(1928-2012)は1941年からパリ音楽院でジュール・ブーシュリに師事。1955年、ロン=ティボー・コンクールで優勝、その年に初来日を果たす。その後、広く世界中で活躍するが、'80年代以降度々日本を訪れ、多くの音楽祭に出演したり後進の指導にあたった。デユクレテ・トムソンに半ば伝説と化した多くの録音がある。
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