商品コード:1282-049b[CASSIOPÉE] E.ハイドシェック(pf) / ファニー・メンデルスゾーン:復活祭のソナタ(1828), シューマン:ウィーンの謝肉祭Op.26
商品コード: 1282-049b
商品詳細:長いピアノ演奏史の中でも、このハイドシェックのCASSIOPE録音は一つの革命だと思う。彼は最初、仏最大手のVSM専属だったが、このレーベルを自費で立ち上げ、やりたかったことをやり遂げた幸福なピアニスト。しかし、お陰で資産を潰したらしい。ここでの録音は、今ではエポックメイキングな一つの歴史である。メンデルスゾーンのマイナーなソナタに光を当てた功績は大きい。シューマンしかり。この人生を懸けた大仕事を評価したい。1968年の初来日以来、度々演奏会を開いており、近年では宇和島でのライヴ録音などが有名で、宇和島ライヴで初めてハイドシェックを知ったファンも多いらしい。コルトーがその死の年(1962年)まで指導を惜しまなかった愛弟子であるハイドシェックは、フランスの数多いピアニストの中で重要な位置を占める特別な存在である。フランスの古都ランスのシャンパン王シャルル・アイドスィック家に生まれた御曹司である彼は、その財力を使って自身の録音を販売する為のレーベルCASSIOPÉEを1970年頃創設した。10年程度で破綻してしまったというが、そこまでやるところがスケールの異なるフランスのセレヴらしいところ。宇和島ライヴはその負債を返す事で始まったらしいが、日本に多くのファンを増やす事に繋がり、結果オーライではなかっただろうか?復活祭のソナタ(1828)は今メンデルスゾーンの作品表には掲載されていない。この曲は現在姉であるファニー・メンデルスゾーンが作曲したイ長調のピアノ・ソナタであると確定されている。それは150年間失われたが、発見されたとき、それは彼女の弟フェリックス・メンデルスゾーンのものとされていた。これは当時の風習で女性の名前で作品を発表出来なかったという事情があった為である。研究の末、姉ファニー・メンデルスゾーン・ヘンゼルの曲と断定された。ファニー・メンデルスゾーンの生涯のほとんどにおいて、彼女の作品は未発表のままで一部はフェリックスの作として発表された。復活祭ソナタは出版されることはなかったが、1829年に彼女の日記や家族に宛てた手紙の中で彼女の作品として言及されている。「F.メンデルスゾーン」と署名された原稿が1970年にフランスで発見され、1972年にエリック・ハイドシェックによって世界初録音された。初版と第2版のジャケットには明らかに違いがあるので注意!
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