[Le Club Français Du Disque] P.マカノヴィツキー, G.F.ヘンデル(vn) K.リステンパルト指揮 他 / モーツァルト:2VnのためのコンチェルトーネK.190, 管弦楽のための協奏交響曲K.297b
商品コード: 1282-026p
商品詳細:コンチェルトーネK.190と297bの組合せ。K.190は2台Vnの協奏曲と同じで、モーツァルトらしい曲だが録音は極めて少ない。マカノヴィツキーとG.F.ヘンデルというすごい組み合わせがあった。K.364と同じくらい楽しめる曲。B面の297bも思わず顔がほころぶ演奏。爽やかで品があり、しかも重みがある。両面とも、フランス最高水準の内容で愛聴盤としてもう1枚用意するか、もったいなくて棚に飾るか選択を迫られるだろう。良い曲のわりに録音が少なく、当録音はモノラル期の傑作として今後も注目されるLPである事は間違いない。カール・リステンパルト(1900-1967)はドイツの港町キール生まれの指揮者。ベルリン・オラトリオ合唱団の指揮者として活動を開始する。1932年、15名ほどの弦楽奏者を中心にリステンパルト室内管弦楽団を創設し、定期コンサートを開催する。戦後の1946年にベルリンRIAS室内管弦楽団と合唱団を組織した。コンマスのヴァイオリン奏者ウルリヒ・グレーリングはこの時、RIAS室内管弦楽団に居たソリストだったと思われる。グレーリングはその後1942-1947年までの間ベルリンpo.のコンサートマスターを務めることになる。リステンパルトは1953年からザールブリュッケンのザールラント室内管弦楽団の指揮者に就任する。DFに録音を開始したのはそこからである。リステンパルトは1953年10月1日ドイツ、ザールブリュッケンに18人のメンバーでザール室内管弦楽団を創設する。そのメンバー中10人はベルリンから付いてきた音楽家である。モーツァルトの傑作の一つであるVnとVaのための協奏交響曲K.364がよく知られるが、木管楽器のための協奏交響曲もそれに劣らず名曲である。また片面の2VnのためのコンチェルトーネK.190は録音こそ少ないがモーツェルト的な作品として人気が高い。「コンチェルトーネ」は協奏交響曲(シンフォニア・コンチェルタンテ)と同じように、協奏曲(コンチェルト)と交響曲の中間的なジャンルの音楽で、1770年代前半に北イタリアからオーストリアにかけての地域で愛好されていた。協奏曲より自由な形式の娯楽音楽ともいえる。アインシュタインはこの曲が独奏楽器の名手が際立つようには書かれていないにも関わらず、それでいて協奏曲のように「見せる」ことに成功している点と18歳の青年の時である事に驚嘆している。リステンパルトはコンマスであるグレーリングを使わず、マカノヴィツキーという強力なソリストを出演させた。ERATOに1965年頃K.190を再録音したがマカノヴィツキー/G.F.ヘンデルという最強のコンビは叶わなかった。2曲ともそれぞれのトップグループに位置する録音といって誤りではない。管弦楽のための協奏交響曲K.297b(K.Anh.9)をケッヘル第6版では(K.Anh.C14.01) としている。
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