商品コード:1283-059t[ERATO] A.d.ラローチャ(pf) / アルベニス:スペイン組曲, パヴァーナ・カプリッチョ, ラ・ベーガ 他
商品コード: 1283-059t
商品詳細:ラローチャのスペイン時代のHISPAVOX(イスパヴォックス)の録音でありラローチャの代表作である「イベリア」。これは4回録音がある中の1962年頃の2回目モノラル/ステレオ録音である。2回目録音のオリジナルはスペインPf作品集-9に相当するHISPAVOX:HH/HHS 1089-90が初出番号である。その後更にスペインではアルベニスの小品が2枚のLPに収録されHH 1086とHH 1087で発売された。「イベリア」程メジャーではないがこの4枚がラローチャがHISPAVOXに残したアルベニスの重要な録音である。ERATOはHISPAVOXと提携しており、「イベリア」は1960年代初期にDE 3267-8/STE 50167-8でフランスでも発売された。後半の小品が2枚については1970年代になってフランスでもリリースすることになり、その際に先の「イベリア」をVol.1/2、後半の小品が2枚をVol.3/4としてLP4枚に分けてバラの通し番号STU 70167-8/STU 561-2の4枚でシリーズ発売した。「イベリア」の2枚は再版となるが小品2枚はこれがフランスでのオリジナルとなる。小品2枚のVol.3/4にはモノラルは存在しない。これらは歴史的にも非常に重要な録音である。因みに初回モノラル録音はスペインPf作品集-1としてリリースされたHISPAVOXとしても金字塔的な録音であった。「イベリア」といえばラローチャであり、代表作であることに疑いの余地はない。他のスペイン系ピアニストの録音も勿論あるが、美しさと解りやすさという点でこれに勝る録音はないのでは?と感じられる。その後DECCAでも録音したがスペイン録音のインパクトは大きいものがある。ラローチャはスペイン的ローカリズムを敢えて抑えたことでよりイメージが膨らむ演奏になっている。一聴大人しく感じられる演奏がラローチャのスタイルで、初回録音よりややメリハリを利かした演出がされていることが違いだろう。しかし無理にスペン風情を強調しなかったことが成功の要因かも知れない。アンニュイでけだるい気分が美的に表現されている。特にVol.3/4はHISPAVOXでもプレスが非常に少ない希少盤である。1970年代プレスだがもし「イベリア」をお持ちの方のためにVol.3/4のバラ2枚セットを用意した、「イベリア」の陰に隠れたスペイン組曲、スペインの歌等の魅力的な小品に心癒されるに違いない。
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