商品コード:1283-018b[Le Club Français Du Disque] G.クリュネル(fl) P.ジャメ(hp) B.パウムガルトナー指揮モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ / モーツァルト:FlとHpのための協奏曲K.299, 他
商品コード: 1283-018b
商品詳細:100番という記念的LP。Le Club Français Du Disqueでは珍しく、パウムガルトナーの指揮、オケはモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ。この盤の魅力はフルートにある。少々ハスキーながら、独特の名人技を持つガストン・クリュネル(1898-1990)。パセドループ管弦楽団(1942年まで)とパリの オペラ・コミック(1964年まで ) のソロ ・フルート奏者。1941 年から 1969 年まで、クリュネルはパリ音楽院で 135 人以上の教え子のフルート奏者に学内コンクールで最優秀賞をもたらした名教師である。ランパル、デュボスト、ラリューらの師匠である。ジャン=ピエール・ランパルがクリュネルに意思を継ぎ、後進の指導にあたった。ポル・ミュール、ジャン=ルイ・ボーマディエ、ロジャー・コッテ、ジェームズ・ゴールウェイ等も薫陶を受けている。いわばフランス・フルート界の大重鎮である。ハープはマリクレール・ジャメの父親であるピエール・ジャメ(1893-1991)で彼女の師匠でもある。ピエール・ジャメの録音は非常に少なくDucretet Thomson、DECCA、VALOISに僅かに存在するだけである。リリー・ラスキーヌ(1893-19988)と同年生まれのハープ界の重鎮である。この録音は通常の録音にはまず顔を出すことのない超が付く大物を起用した録音であり、パウムガルトナーが指揮を執るからこそ実現した世紀の録音と言って過言ではない。そのためかB面は全面にロランド・マニュエルによる解説が入る。ロランド・マニュエル(1891-1966)はフランスの作曲家・評論家であり、エリック・サティやモーリス・ラヴェルなどと親交があった音楽家。フランス語が分かれば相当に貴重な解説であると思われる。他のK.299とは一線を画す、一味も二味も異なる印象を持つはずだ。存在を感じさせないほどのパウムガルトナーのモーツァルトらしいオケ運びに、ソロがいっそう引き立つ。モノラルの古い録音で、ソリストの気合タップリ。特別な録音であることをわかって聴いてみれば、ものの見方さえ変わるだろう。ソロの名人芸は他では味わえない妙味がある。
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