商品コード:1288-057b[VALOIS] ヴェーグQt. / バルトーク:弦楽四重奏曲全集-2/第3番 , 第4番
商品コード: 1288-057b
商品詳細:箱に3枚入った2回目録音の全集。入荷は少ない。さすがに1970年代の録音なので1954年英COLUMBIAへの旧モノラル録音よりも盤のエネルギーは薄くなるが、ヴェーグQtの表現力の多彩さに圧倒され、その美的感覚に思わず唸る。バルトークの曲はこんなにも美しい曲であったのかと、改めて感じた。バルトークの曲に感じていた難解さを払拭してくれる演奏。モダンアートを見るような演奏だ。音もすこぶる良い。仏ASTRÉE:AS 67-9からも出ているが同一グループの為である。今回単売のVol.2。ヴェーグ四重奏団は1940年ハンガリーでブダペスト音楽院の出身者で結成された団体。リーダーで第1Vn:シャーンドル・ヴェーグ、第2Vn:シャンッドール・ゼルディ、Va:ギオルギ・ヤンツェル、Vc:パウル・サーボーの4人。1946年ジュネーヴの国際コンクールで優勝。シャーンドル・ヴェーグは当初、1935年ハンガリーQt.のメンバーでリーダーとして活動したが1937年ゾルタン・セーケイが第1Vnとなり、ヴェーグは第2Vnへ変更となった。1940年ヴェーグはハンガリーQt.を退団しヴェーグQt.を創設に至る。1950年代にはDF、DECCA、英COLUMBIAなどへモノラル録音を行ったが、1970年代に入りVALOISへ移籍、盛んに録音に取り組んだ。VALOISでベートーヴェンの2回目の全曲録音、バルトークの2回目の全曲録音は評価が高い。また同時期にソロでVALOISに入れたバッハ:無伴奏Vnソナタとパルティータ全曲はトップアイテムとして大変な人気を誇る。しかし1970年代後期には弦楽四重奏団としての感動を停止、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院(1971年 - 1997年)の教授だった繋がりで1978年モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカの芸術監督に就任するとモーツァルトのディヴェルティメントを多数録音し、大きな評価を得た。1997年ヴェーグは85歳で死去するまでその地位にあった。バルトークとは同郷という事もあり、1936年、ハンガリー四重奏団によりバルトーク:弦楽四重奏曲5番が初演されている。その後ヴェーグ四重奏団として2回の全曲録音を行っており、良き理解者による演奏として名演といわれる。2回目録音時、シャーンドル・ヴェーグ60歳であり、初回より勢いが衰退しているが1940年~1978年まで同一メンバーで演奏されている。2回目は遅いテンポで随所に聴かせる鋭い閃きや深い洞察は初回では聴けない種類の練度を感じさせる。今回単売!
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