商品コード:1288-012[MELODIYA] T.ニコラーエワ(pf) / バッハ:イギリス組曲1番B.806, 4番B.809
商品コード: 1288-012
商品詳細:タチアーナ・ニコラーエワ(1924 - 1993)は旧ソ連・ブリャンスク県ベジツァ 生まれの女性ピアニスト。モスクワ音楽院に入学してアレクサンドル・ゴリデンヴェイゼルとエフゲニー・ゴルベフに師事。1950年に、26歳でバッハ没後200周年記念のライプツィヒ・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールにて優勝。当地に出席していたショスタコーヴィチと、生涯にわたる親交を結んだ。ショスタコーヴィチはニコラーエワのバッハ演奏に触発されて《24の前奏曲とフーガ》を作曲し、これをニコラーエワに献呈した。1950年代前半から録音を始め、亡くなる年まで録音や演奏会を続けた息の長いピアニストである。度々来日して日本でのライブもLP化された。またこれまでに入荷の無かった希少タイトルでもある。師であるゴリデンヴェイゼルの教えを忠実に守った弟子である、ニコラーエワは生前、ゴリゼンヴェイゼルの教えは正確な技巧と楽譜への忠実さをモットーとしたものだったと語っていた。1982年のこの録音にも教えが忠実に反映されている。バッハ弾きの印象が強いニコラーエワだが実際はロマン派作品の録音も多く、他の巨匠たちとは一味違った清廉なスタイルを貫いたピアニストだった。1980年代に入り多くのバッハ作品を録音したが1960年代にはさほど多くない。イギリス組曲は1965年に1/4番の2曲のみ録音。その後録音はしていない。大きなキャリアを持ったニコラーエワによるバッハ解釈は流石に饒舌であり、テンポやペダルを工夫して、ニコラーエワが自身で研究を重ね練り上げたニコラーエワ流の解釈をふんだんに盛り込んだ演奏である。ベテランの地位に甘んじることなく、常に進化を止めない優れたピアニストであることを再認識させるLPである。明るく滋味あふれるバッハとなっている。
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